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設備の日常点検で大切だと思う4つのこと (点検表の作り方など)

お世話になります。

安全で稼働率の高い生産活動を維持するためには 設備の点検が欠かせないものですよね。

今回は設備の点検について 私が大切だと思うことを 大きく4つに分けてお伝えできればと思います。

点検作業には 自分たちで点検内容を決める『自主点検』法律で決まっている『法令点検』に大別されますが、今回は自主点検に重きをおいてお伝えします。

それではよろしくお願いします。

今回の内容

・設備の特性を考慮した点検表を作る

・何を点検しているかを理解する

・良否だけでなく変化を捉える

・点検の必要性や やり方を周知する

設備の特性を考慮した点検表を作る

誰もが正しく点検を行うためには 正しい点検基準と 点検表が必要です。

設備や作業の特性を考慮して点検基準を作りましょう。

今回は 個人的にはこれが要るかな と思う項目を記載します。

何処を点検するのか(項目の洗い出し)

何処を点検するのかが決まっていなければ 当然点検は出来ません。

とは言っても 「どこを点検すればよいのやら・・・」と思う人もいるかもしれません。

設備の説明書や仕様書などには 多くの場合メーカーが決めた 保守・点検が載っていることと思いますので、最初はその項目をベースに点検項目を決めましょう

加えて 過去に起こった設備の不具合や故障などの記録があれば その原因となった場所を点検項目に入れてみましょう

「説明書がねぇんだわ・・」と言う場合は 類似する設備の説明書を参考にしたり 職場の詳しい人に聞いてみても良いかもしれません。

何処を点検するかについては 文章だけでなく点検ヵ所の写真や図があるとより分かり易いです。

点検基準を決める

点検結果がどうなっていれば良いか・悪いかを決めます

詳しくは後述しますが 出来るだけ ○✖で記入するのは避け 数値的に記入できるようにすることが大事かと思います。

どうにもならないところはあるとは思いますが・・・。

また どのように点検するかも大事です。目視で良いのか 専用の測定具を使うのかなど

いつ点検するのか(周期やタイミング)

点検する周期やタイミングを決めます。

直/回日/回週/回月/回年/回 などが基本になるかと思います。必要であれば3日に1回や 6か月に1回などでも全然問題ありません

同じものを大量生産する設備では 時間経過ではなく 製品を何個作ったら点検するみたいな 決め方もあります

また始業時・終業時どちらで行うかも決めておきましょう

機械加工の職場では始業時に点検することが多いですが 溶接などを行う職場では 終業時に火種がないかなどの残火点検を行ったりします。

もう一つ大事なのが 設備の停止時・稼働時のどちらで点検するかです。

振動や騒音などは停止時ではわかりませんし、逆にベルトのテンションなどは 停止時でないと巻きこまれる恐れがあります。

また ギヤケースなどの油の量などは 軸が動いている時は油面が下がりますので どちらを基準とするか決めておかないと、人によって良否の判断が変わる可能性もあります

誰がやるか

誰が点検するかを決めます。

基本的にはその設備を取り扱う作業者であることが多いですが、○○の資格所有者であったり、勘コツが必要になる場合は指名者など様々です。

処置の仕方

点検でNGの場合どう対応するかです。

油の量一つにしても 基準を下回った場合 給油するだけで良いのか 報告した方がいいのか 分かれる場合があります。

必要であれば 誰が処置をするのか 誰に連絡するのか を決めておいてもいいと思います。

何を点検しているかを理解する

『どこを点検するのか』とは少し意味合いが違い、『そこを点検すると何が分かるのか・何を防げるのか』の理解も大事です。

例えばですが、

・主軸の振動を点検および処置することで 軸受けのゴミ噛みや摩耗などの異常を検知し、焼き付きによる停止やガタによる品質不良 を防ぐ。

・高周波装置の電圧が規定値より高い場合、通電部の過熱による酸化の促進で 抵抗値が上がり 通電部の異常加熱の発生が想定される。

など

これを理解していないと 点検でNGの場合でも「まあこのくらいはええやろ」みたいな感じで”点検”表 ではなく ”○付け”表になり易いです。

特に上記の2例のように ガタを直接測らない代わりに 振動を測る、通電部の温度を測らない代わりに電圧を確認する のような、

設備の特性を直接測らないところは なおさらこの辺りの理解が大事になります。

良否だけでなく変化を捉える

点検の基準として「○○は良いか」「油面は上限と下限の間にあるか」、このような点検になり勝ちですが、

良否だけでなく 日々の変化がみられるようになっていることが理想だと思ってます。

給油方法1つにとっても 全損式と反復式があります。

全損式

給油の方式の一つで、使った油がタンクに戻ってないやつ。使われた油は気化したり油漏れとして排出される。

反復式

給油方式の一つ、使った油がタンクに戻ってきたり そもそも油の中で 歯車を回したりするパターンもあり様々。

基本的には油は減らないと言われるが 厳密には かなり緩やかに減っていく。

全損式は 使った油は返ってこないので 本来ならば減っていくのが正しい状態であり、油面が減っていない場合 配管のつまりなどが想定されます。

反復式の場合は 基本的に油面は殆ど下がらないので、油面が減っていれば油漏れの可能性があります

全損式においても 油の消費速度が早ければ同様です。

しかしながら、上に書いてある 「油面は上限と下限の間にあるか」のような点検方法では、上限と下限の間に油面があればOKとチェックされます

日々変化する量、速度などにも注目しなければ 設備の異常を見逃す要因になります

点検を数値的に行い 傾向を観察することで 突然の設備トラブルを回避できることも多いです。

少し手間にはなりますが、点検表は良・否より数値的に記入できる様になっている方が望ましいです。

点検するロスなどを踏まえて検討してみていただければと思います。

点検の必要性や やり方を周知する

ここまで 点検表の項目や 点検のポイントなどをお伝えしましたが、結局のところ 点検する人が雑に行っていたら意味がありません

決められた点検項目を しっかり確認してもらうには 点検の必要性を理解して貰う必要があります

その為にも上記の3項目をしっかり作りこみ 『何のために、どこを、どのように点検するのか』を周知できるようにしたいものですね。

管理者の方においても 正しく点検されているか こまめな確認が大事かと思います。

点検結果を 数値的に記入するようにすると ○付けだけしていないかが 比較的判断しやすくなります。

まあ「正常ならこんな数値の動きするやろ」て感じに上手にやる人もいますがね

 

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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