技能士の雑記

仕事中に メモは取る?取らない?

お世話になります。きり彦です。

4月も半ばとなり、新しく社会人になられて 実務に就かれる方も出てくる時期なのではないでしょうか。

もちろん 入社して即実務という方、社内教育や研修などが長期間ある方、様々だとは思います。

 

さて今回はこの時期にありがちな「新人がメモを取らないんだけど?」「メモって取る必要あるの?」、についての記事になります。

因みに結論を先に述べますと、

先輩の方に対しては

『メモを取りやすい様に工夫したって』

後輩の方に対しては

どっちでもええ。けど、一旦はメモを取る姿勢を見せておきましょう

 

なお あくまで製造業の人間の視点ですので、その点 ご注意ください。

 

『どっちでもええ』という理由

何が目的なのか?

例外はあれど そもそもメモを取る・取らせる目的は、

『仕事を覚える・忘れ防止』です。

メモを取るという行動自体はあくまで手段と捉えましょう。

メモを取れば 絶対に覚えられる 、また取らなければ 絶対に覚えられない というわけではありません

先輩からの印象は?

非常に困ったことに

・「メモを取れないやつは仕事が出来ん」

・「話を本気で聞いていればメモが無くても覚えられるよね?」

先輩によって真逆の事を言ってきたりします

この2人に一緒の仕事をさせると どうなるかは 非常に気になるところですね。

個人的な感覚だとメモ取れ派が優勢な気がします。

そもそもメモを取る隙があるか

事務方や 機械加工などの仕事では メモを取る余裕があったりしますが、

ライン工では メモを取る隙も与えて貰えず「そんなことより手ぇ動かしや」みたいな事もあります

全身に保護具を着用するような職場では メモを取り出せない、持ち込めないパターンも有ります。

 

このように メモを取れる時・取れない時が有ったり、

メモを取ろうが取るまいが 先輩に小言を言われるリスクがあります

 

つまり どっちにせよ怒られる可能性があるので、逆に「どっちでもええやろ」と私は思うわけです。

 

新人さんへ『どっちでもええ。けど、一旦はメモを取る姿勢を見せておきましょう』

先輩にも色々なタイプがいますが、私個人の感覚ですと 一旦はメモを取るのが安定です

一旦はメモを取っておき、先輩がどんなタイプの人間かを観察して判断しましょう。

それに加えメモが要るか要らないか、自分なりの判断もしてみましょう。

 

一例ですがメモを取る派には こんな先輩方がいます。

善意派:「やっぱりメモを取った方が覚えやすいし、忘れ防止にもなりますよ」

暴君派:「取る取らんじゃねぇ、お前が気に入らんから 怒りやすいところに怒るわ」

教皇派:「覚える覚えないじゃなく、メモを取らない姿勢が気に入らないのです…」

儀式派:「新人はメモを取るもの。通過儀礼なのです。」

マナー派:「教えて頂いたらメモを取るのが礼儀ですよ」

 

注意するポイントとしては 善意派の中にも、

「メモを取ったら全部覚えられますけぇ・・」「メモを取ってるのに 覚えられないの?」という人もいることです。

ああ怖い・・・

 

また「メモ取らなくてもええよ♡」と言ってくる人も いざ間違えたら怒ってくる人もいます

ああ怖い・・・

 

『メモを取りやすい様に工夫したって』

逆に「善意で勧めているのに新人君がメモを取ってくれないの」というパターンも有りますよね。

教える側にも注意することが結構あります。

メモを取る余裕を与えているか

先輩の中には 新人君がメモを書ききる前に 次へ次へと話が進んでいく人がいます。

結果的に話についていけなくなってしまう子や メモへの記入が中途半端になってしまう子も出てきます。

新人君がちゃんとメモを取れているか観察して 追いつけていないようなら 一旦待ってあげることが必要です。

 

書く量を少なく出来るように

毎回のように同じことを言う事などは 出来るだけ マニュアル化しておきましょう

メモを取らせられるという事は 基本的には銘文化できる内容だと思います。

そのうえで 教える側の個人的なポイントなどをメモして貰うようにしましょう。

(人によってポイントが違うのは良いか悪いかは、今回は置いておきます)

 

要点を理解できているか確認する

メモを取るのが目的ではなく『仕事を覚える・忘れ防止』が目的であるとは 先ほど言いましたが、

メモを取る事を習慣化させる、正しく要点をまとめられるように訓練する、といったことが目的になる事もあるかもしれません。

(ここで言う習慣化は メモを取る事というよりは 情報を文章で残すといった意味合いです)

 

新人君にメモを書かせるだけ書かせて 書かせた内容を確認しない先輩が結構多いです。

メモを取った後 要点が理解できているか確認してあげると 新人君にも先輩にもメモを取るメリットができます。

またメモを確認した時に 必要な情報や 要点が書かれていない場合は、教える側がちゃんと教えられてないという認識を持ちましょう

※要点が書かれていたら良し ではなく、要点が要点として分かるように書かれているかが重要です。

必要に応じて 新人君が書いたメモを見ながら「何処がポイントだと思った?」とか優しく聞いてみましょう。

 

メモを取る姿勢を見せる

新人君も意外と人を見ているもので 先輩がメモを取っていないと、(いや、お前も取ってないやろが・・)と思う人もいます。

通常の作業等については メモは不要にしても、変化点や連絡事項などは先輩から率先してメモを取る姿を見せましょう

今日教えることをメモに書いてあげたり 指導中には 喋るだけでなく 文章や絵を書いて教えてあげると、

「こんな感じでメモを取るんだな」と分かってもらいやすいかもしれません。

 

 

因みにここまで言って私は メモは結構取るタイプです。

それどころかノートに清書したりもします。。

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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