技能士の雑記

製造業は変革期⁉将来は?①(変革期ていうけど何の事や?って話)

お世話になります。

以前から 技能士のチラシ裏に対する 質問や相談事などを 募集しておりましたが、

思っていたよりお便りが多く 驚くと共に 閲覧頂いていることを嬉しく感じております。

記事にできそうな内容も いくつかありましたので 投稿していこうかと思います。

 

今回は

製造業は現在 変革期に入っていますが どんな感じで受け止めていますか?

原文ママ ではないですが、これをテーマにお話しします。

若手の方にも分かるように ラフな感じでお話しできればなと思います。

よろしくお願いいたします。

来る、変革期

まず 本当に変革期は来ているのか についてですが、

変革期Q&A

来てます。ただし 『思っているより急速に、思っているより緩やかに』ですが。

因みに 製造業だけでなく 色んな業界に変革期が来ています。

既に来ていた、真っ只中、これから来るなど タイミングはそれぞれですが・・・。

 

そも、変革期とは?

やれデジタル化だの DX推進だの言いますが、よく分らないという方も居られるかと思います。

私も あまり分かっていませんが、以下の視点で受け止めています。

モノでなく、サービスを売る

『〇aaS』のような単語を聞いたことはありませんか?なければ言葉だけでも覚えていってください。

『aaS』は アズ・ア・サービス(as-a-Service)、〇の部分には 関連する用語が入り、『サービスとしての○○』みたいな感じになります。

『SaaS:ソフトウェア アズ ア サービス』『MaaS:モビリティ アズ ア サービス』などをよく聞きますね。(サースとかマースとか言ったりします)

モノではなくサービスを売るという感じです。

旅行に行かれる方は 昔は紙媒体の地図を買ってましたが 今はグーグルマップやカーナビを使う人が多いと思います。

表計算などは 例えばExcelなどのソフトウェアを 自分のPCにダウンロードして使っていましたが、

PCにダウンロードしなくてもいい Googleスプレッドシートなどのサービスも普及してきました。

スーツや アクセサリーなどのレンタルサービスも少し前からありますよね。

多くの物に共通するのは 『顧客の手元に 物質として存在しない』というところでしょうか。

モノ(物質)を作って売る、製造業では悩みの種になります。

モノを販売した後、付加価値としてどのようなサービスを売るのかを考えなければならなくなりました。

電動化・脱炭素など

EV車とか カーボンニュートラルとか最近言いますよね。

何かと規制が強くなっています。製造業においても 製品設計から 販売・回収・製品の廃却まで、日々変化する規制に合わせていく必要があります。

と言っても こういった話は 昔から3R(リユース・リデュース・リサイクル)

1970年いわゆる『公害国会』での法規制でさんざん言われてきた話ではありますが・・・。

変革期と言われる所以は 電動化や デジタル化によるところが大きいかなと思います。

情報や物の流れや進歩が非常に速くなったり、電気自動車以降に伴う 雇用の問題とかが出てきてますよね。

一般・大衆化

一般化(コモディティ化)問題。

製造業的に言えば自動加工機や 3Dプリンタなどの発達により 難しいものを誰でも簡単に作れるようになりました。

誰でも簡単にというのは言葉の綾ですが、フライス盤とかの曲面加工もボタンひとつの時代です。

市場に似たような製品があふれるので 価格競争になってしまうのが問題。

製品に差別化を図るのが大事ですが、多少の差別化くらいならすぐ真似されてしまうという・・・。

アイデアやサービス、ものづくりに込められた物語を売る とかの路線もいいですが それすら直ぐ真似されるという・・・。

企業としては大変な問題、逆に個人事業主にはチャンスとも取れます。

 

上記まではどちらかというと 事業主的な問題が多いですが、この辺りから 現場で働く人も無視できない話です。(他も無視はできませんが)

情報・デジタル化

本当は一括りにするのも良くないかと思いますが、デジタル化・IT活用・IOT などをよく聞きますね。

 

デジタル化:物事・現象や情報を数値に置き換える事

IT活用:情報を何かに活用する事必ずしもデジタル化する必要は無い)。

IOT:Internet of Things 、情報や物を人が介することなくやり取り・連携する事

 

みたいな感じです。

難しい分野ですが 、

デジタル化:例えば数字の『3』を『11』と二進数で考えてみたり、センサーとかで物事を数値で見てみたり

IT活用:品質でNG数や内訳をグラフにして 情報を整理し 改善活動に活用したり

IOT:複数の設備のクーラントタンクなどに発信機付きの水位計をつけ 問題がある場合はPCに届くようにしたり

こんな感じの事からでも一歩一歩進めていくのがいいのかなと思います

自分の仕事の何に活用するかを見定めるのが非常に大事になります。

省人化・無人化

人件費を減らしたいという考えからか、はたまた人で不足からか、とにかく 作業に携わる人を減らすこと。(だけではないが)

背景には前述した 一般化による価格競争や 労働人口の減少など様々であります。

価格競争のため人件費削減みたいな感じの考え方だけでなく、省人化で浮いた人員で より大きい付加価値を生み出す みたいな考え方などもあります

どちらにせよ 『省人化』という言葉の響きが 現場の作業者からすると 冷や冷やもので 正しく理解して貰わないと 協力を得られにくかったりします

自動加工機や 産業用ロボットまたは協調ロボット、自動測定などの 生産工程の整備 という見方と、

工程改善や エルゴノミクスなどによる省人化ならぬ省”力”化、技能のデジタル化・IT活用などの見方もある。

作業を簡略化し 誰でも出来るようにしたり、年齢・性別問わず作業できるようにすることも省人化への一歩になります。

 

 

以上のような感じで 私たちを取り巻く環境は 『思っているより急速に』変化していっています。

急速な変化とは言うけど実際は?これからどうするべき?

少々長くなりましたので記事を分けます。

変革期
製造業は変革期⁉将来は?②(実際は?これからどうする?って話)

お世話になります。 前回に引き続き 『製造業は現在 変革期に入っていますが どんな感じで受け止めていますか』をテーマにお話しします。 ※前回の記事を読まなくても 伝わる様には心がけています。 今回は『 ...

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今回は以上になります。

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