技能士の雑記

製造業は変革期⁉将来は?②(実際は?これからどうする?って話)

お世話になります。

前回に引き続き 『製造業は現在 変革期に入っていますが どんな感じで受け止めていますか』をテーマにお話しします。

※前回の記事を読まなくても 伝わる様には心がけています。

変革期
製造業は変革期⁉将来は?①(変革期ていうけど何の事や?って話)

お世話になります。 以前から 技能士のチラシ裏に対する 質問や相談事などを 募集しておりましたが、 思っていたよりお便りが多く 驚くと共に 閲覧頂いていることを嬉しく感じております。 記事にできそうな ...

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今回は『実際のところ 私がどの様に感じているか』『どのように行動するか』について記載しております。

よろしくお願いします。

前回のおさらい(1,2分くらいで読めます)

変革期Q&A

本当に変革期は来ているのか?

来てます。

個人的には『思っているより急速に、思っているより緩やかに』

そも、変革期とは

私もあまり詳しくはないですが 個人的には以下の視点で見ています。

モノでなくサービスを売る

Google Appsや カーシェアリングをはじめとする 各種レンタルサービスなど『顧客の手元に物質として存在しない』サービス面での供給が増えてきている。

電動化・脱炭素など

様々な法規制により 製品設計~製品の廃却のやり方、商品の特性などが変わりつつある。内燃機関→電動。

一般・大衆化

自動加工技術や3Dプリンタなどの発達により 高度な製品を多くの人が製作できるようになってきている。差別化難・価格競争激化。

情報化・デジタル化

情報の流れが速くなったことに伴い 市場の変化が早くなる。また 感覚での作業→数値に置き換えるなど 生産環境の変化。

省人化・無人化

価格競争や労働人口減少などを背景に 省人化・無人化の推進。自動加工機・産業用(や協調)ロボット・自動測定など。

 

これ等の要因から私たちを取り巻く環境が『急速に変化している』といえる。

実際のところはどうなのか

個人的な感想を述べますと 日本においては『思っているよりは緩やか』やな、と思っています。

緩やかと言いますか 緩慢と言いますか 三歩進んでいるように見えて 1歩しか進んでないような・・何が悪いのか分かりませんが。

あくまで私の周囲が、というだけかもしれません。ほら、私 そこら辺の感度鈍いですし・・。

次に私が そう思う理由などを述べさせて頂きます。

研究・開発は進んでいるが・・・

ハードウェア・ソフトウェアに関わらず 日々新しいものが生まれ続けています

しかしながら 研究・開発と同じ速度感で ユーザー側が使用し始めるわけではありません

製品特徴の理解・費用対効果・安全性(セキュリティ含む)・工程の再設計など 様々な事を検討して実用に踏み切ります

また 会社の中には『変化を推進する人』『変化に寛容な人』『保守派の人』、様々で保守派の人が待ったをかけるパターンも有ります。

ただ 軽はずみな意思決定が問題になり 大きな損失を生んだというケースもありますので 保守派の人により守られる基盤というのもあるのです。

大事なのは 格役職・年齢層に それぞれがバランスよく存在することだと考えています。

特に会社の上層部に保守派ばかり集まると目も当てられませんが。(自分が扱えないから駄目、とかもありますし)

見学やネットで他社の事例をみて

私は 直接 工場見学に行くこともありますが(最近は行けてませんが)最近ではYouTube等で 様々な企業の作業風景を見ることができます

その時には 当然 どんな製品がどうやって作られているかを確認するのですが、

それに加えて 生産形態・設備や搬送機・物と情報の流れ方・作業者がどこまで判断して介入しているか、なども見たりします

そんな感じで見てみますと 「最新技術を使っています」と謳っているところでも

加工機は最新でも搬送機は 1,2世代前の物であったり ここまでやるんだったら そこの判断は 人じゃなくても良くない?とか思うときもあります

このあたりは後述する 企業の体力的な問題など 理由はあるとは思いますが、やはり最新技術に追いつく速度での進歩は難しいんだなと感じます

ただ それを見て 悪い印象を持っているわけではなく 敢えて人でやっている理由を考えたり ノウハウの蓄積中で これからもっと発展するんだな、という受け取り方をしています。

よそを見て安心せず 良い部分は参考にする姿勢でないと なかなか時代についていくのは難しいですね。

言葉に惑わされている

技術や言葉が 溢れ、一人歩きしていると感じる事もあります。

『DX化を進めています』とか言っていても実際やっていることは デジタル化やIT活用だったりするところもあったり。(DX”化”っていうのもなんだかなって感じ)

変化をしなければ 存続・発展は難しくなっているが 『変化をする』が前に出すぎて 変化自体が目的になるのはどうなのでしょう

※変化に慣れるという点では悪いとも言えませんが。

皆言っているから あの会社がやっているから で安易に手を出すと振り出しに戻る事もあります

自分が所属する企業の 製品や生産方式の特長などをよく確認して、情勢や課題にあわせて 使用する技術・活用する内容を見定めるのが大事と考えます。

市場の高速化や 企業体力の問題

顧客のニーズの変化が早くなり 様々な製品が生まれては消えていく現代です。

設備投資にはROI(投資利益率)などあり、(簡単に言えば投資したお金をどのくらい効率よく回収できるか)

製品の変化が早いという事は 製造する設備の変化も早い場合もあり、投資分を回収できるかなどを考えると 腰が重い感覚があります

ただ目先の利益ばかりを重要視すると、いざ現場の方に 意見を求めても『回収できんけ、無理じゃろ』と言われるパターンも。

今後の事を考えると 早いうちに 自動化やロボットとかに慣れていた方がいいという見方もでき、採算はある程度無視でノウハウを貯める必要もあるのでは、とも思います。

昨今では 感染症などの影響などもあり、設備や部品が入らないなどの問題もありますね。

では システム面の強化をすればどうかと 考えても先述したセキュリティとかの問題も出てきます。

 

 

といった感じで個人的な感覚ですと『思ったより緩やかに』、しかしながら着実に変化していってます

どちらかと言うと各企業、準備段階、力を貯めるが終わりつつあり これからさらに激化するんじゃないかと考えています。

じゃあ僕らはどうすんのよ

この辺りの 対応の仕方は 役職や 職場での立ち位置によって 違うと思います。

このブログを読まれている方は 普段現場で作業されている若手~中堅の方が多いと思われますのでその方に向けて

情報収集と精査

今はネットで 色々な情報に触れることができます。

今後どういった方向に情勢が進んでいくのか 日々どういった製品やサービスが生まれているのかを 気にするのがいいかなと思います。

職場の風通しが良い場合は 同僚や上司とそういった話をしてみるのも良いでしょう。

ただ情報を発信する側の 意図や目的、考え方の違いもあったりするので 触れた情報については 全て正しいと思わず、良い面悪い面 両側から考え判断しましょう。

良い面だけしかない という事柄はそうそうありません。

自分たちの会社の特徴の確認

自分の勤めている会社、或いは職場の 製品・生産方式・サービスの特徴を理解しておきましょう。

前回のまとめでも触れた通り 取り巻く環境は 刻々と変化していきます。

そういった変化に対して 否応なしに受け入れざるを得ない状況になる事もあります。

その時に 職場に導入する 技術やシステムなどが 自分たちの職場に合っていないと振り出しに戻る事があります

姿勢

いきなり『変化を推進する』というのは 難しいかもしれません。

まずは『変化に寛容・柔軟』な姿勢を持つことがいいのかなと思います。あと 『少しばかりのの保守的な見方』

先ほども少々触れましたが 『情報の受け取り方』も大事です。

自分より立場が上の人が言う事が必ず正しい訳ではありません。多数派が正しい訳ではありませんし、少数派が 鋭い意見を言っているとは限りません。

誰が より 何を言っているかに注目し 本来どうあるのが正しいのかを考える習慣をつけるのがいいのかなと思います。

 

 

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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