お世話になります。
前回は 特級技能検定について 6ヵ月程度前からの勉強や動きについてお伝えしましたが、
今回は そのうちの1つ 『作業指導』の内、TWI-JIに関係するお話です。(
座談会メンバー
【きり彦】
当ブログの管理人
職業訓練指導員の免許を所持
作業指導は得意でも不得意でも無し。
【アリさん】
今回のゲスト兼アドバイザー
職業訓練指導員の免許を所持
作業指導は得意科目とのこと。
きり彦:アリさんは作業指導が得意とのことで、是非ともその手腕を発揮して頂きたく思います。
アリさん:誤解の無いように言っとくが 作業指導は得意なんじゃなくて、得意『科目』ってだけやで。
きり彦:違いがあまり分かりませんが?
アリさん:問題を解くのが得意ってだけや。教えるのが上手いとは別。
TWIとは何か
記事をお読みの方の中には TWIについて知らない、という方もおられるかと思いますので 簡単にですが概要を載せておきます。
TWIとは
training within industry(トレーニング ウィズイン インダストリー)の略で、監督者訓練とも言う。
工場などの監督者に向けての 訓練方式の定型文みたいな感じです。
勘違いされがちですが あくまで監督者や 教育者側への訓練の手法である。(この感覚、旨く説明できない・・・)
定型的な内容とは言いつつも 時代背景などに合わせて 変化させていく必要は感じています。
大きく以下の3つのコースからなります。
コースという言い方をするのも あくまで監督者側への訓練であるためだと考えます。
TWI-JI
job-instruction(ジョブ-インストラクション)
『仕事の教え方』であり、今回のテーマ。
従業員が仕事をちゃんとこなせるようにするための 教え方の技能。
TWI-JM
job-method(ジョブ-メソッド)
『改善の仕方』
職場の人・設備・材料・手順(方法)などを有効活用するための技能。
TWI-JR
job-relations(ジョブ-リレーションズ)
『人の扱い方』
扱い方というと聞こえが悪いが 、要は人との関係(relation)を円滑にするための技能。
寄せられた質問について
質問:TWIが苦手です。
きり彦:今回 読者の方から寄せられた質問はこちらです。(要約したもの)
アリさん:TW”J”って書いとるが?
きり彦:多分TWI-JIの事かと思っています。この方は今のところ実技の質問だけですので。
アリさん:この方”は”って キミ、今何人受け持っとるんや?
きり彦:4人ほど、個別で・・・。それはともかく本題に入りましょう。
TWI-JIについてもう少し詳しく
先ほども記載しましたが 『仕事の教え方』についての技能です。
まず『用意の仕方』と『仕事の教え方』に分かれます。
〇仕事の教え方
→用意の仕方
→仕事の教え方
さらに『用意の仕方』は4項目に、『仕事の教え方』は4段階に分かれます。
〇用意の仕方
→訓練予定表を作る
→作業を分解する
→すべてのものを用意する
→作業場を整備する
〇仕事の教え方
第1段階:習う準備をさせる
第2段階:作業を説明する
第3段階:やらせてみる
第4段階:教えたあとをみる
各段階ともさらに細かく分けられますが、今回の本題は検定での『作業指導』という科目の 勉強の仕方なので割愛します。
TWI-JIの勉強の仕方
あくまで技能検定での『作業指導』に対しての勉強の仕方です。
加えて、座談会メンバー内での意見ですのでその辺り ご留意ください。
参考書か過去問か?
きり彦:どちらも大事かと思いますが、どうでしょう?
アリさん:ほんなら TWI-JIの考え方を活用してはいかがでしょうか?。
きり彦:そのTWI-JIが苦手とのことなんですが・・・。
アリさん:TWI-JIを活用して 自分で自分に『仕事(勉強)を教える』をやってみよう ってことや。
アリさん:例えばさ、『参考書を見る』とか『過去問を解く』とかが TWI-JIの中の どの部分に相当するんや?
きり彦:『参考書を見る』は二段階の『作業を説明する』、『過去問を解く』は三段階の『やらせてみる』でしょうか。
アリさん:そんな感じや。じゃあ 前回の記事で『過去問連打』の話があったと思うが、これはどの部分や?
過去問連打
過去問を反復し続け、問題に慣れる・答えを覚えてしまおう という作戦。
(メンバーの造語です)
きり彦:近しいのは三段階の『やらせてみる』でしょうけど、該当しないようにも思えます。
アリさん:せやな。三段階:やらせてみる のキモは 『反復』や『慣れる』じゃなく、『わかったと わかるまで確かめる』だと思うで。
アリさん:言葉には悩むが つまり、『参考書を見る』『過去問を解く』、どちらも大事ではあるが 漠然とやるのは良くないんじゃないってこと。
きり彦:それでは、今回は『○○』は『TWI-JI 〇段階の○○』に該当する、の様に考えましたが、次回は順を追って考えてみましょう。
※長いと思いましたが 記事を見返してみたら 導入のTWIの説明が長かっただけでした・・
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!