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【歯車の損傷】アブレシブ摩耗とスクラッチングについてもう少し詳しく

お世話になります。

今回は歯車の損傷:アブレシブ摩耗とスクラッチングについての補足記事になります。

それぞれの違いや 検定での判断についても触れていきます

よろしくお願いします。

歯車の損傷まとめはこちら。

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今回の内容

・アブレシブ摩耗とスクラッチング

・原因と対策

・検定での判断

アブレシブ摩耗とスクラッチング

アブレシブ・スクラッチング

アブレシブ摩耗・スクラッチング共に 砂やゴミ、歯車自体の摩耗粉などの 異物を噛みこんだ際に 歯面と異物が削り合って発生する損傷です。

損傷の見た目としては 歯面が かみ合い、すべる方向に擦り傷が発生します。損傷の型としては 摩耗 の部類に入ります。

二つの違いは 傷の深さ・大きさで、小さい擦り傷がアブレシブ摩耗比較的大きな擦り傷がスクラッチングとなります。

損傷の境界が曖昧で 検定の時に 単体で出題されると少々悩んでしまうかもしれません。

原因と対策

双方とも異物を噛みこんだ際に発生しますが、異物の侵入・発生経路にも様々なものがあります。

噛みこむ異物の大きさにより アブレシブ摩耗になるか スクラッチングになるか  判れるそうです。

外部からの侵入

原因の一つに 砂やゴミなどが 設備外部より侵入してくることがあります。

鋳造の分野で砂型を使用する職場や 研削業務などでは進行が早いかもしれませんね。

対策としてはオイルシールなど設備の防塵性の向上が挙げられますが、

それより外のカバー類などの見直しも重要になるかと思います。

潤滑油や 不適切な取り扱いで侵入

外部からの侵入に近いところはありますが、潤滑油など油の中に不純物が混ざっている場合も 損傷の原因になります。

対策としては 装置内や配管などの定期的な洗浄や 交油が挙げられます。

また交油や歯車の取り付けの際に 道具や自分の手などが汚れている場合は それらも侵入経路の一つになりえます。

油や歯車の洗浄時・組付け時などではその辺りも注意しましょう。

内部で発生

侵入防止をしても 歯車の正常摩耗は避けられず 発生した摩耗粉によって 損傷が進行する場合もあります

摩耗粉を確実に回収できるように オイルフィルターなどの交換・見直しも必要になります。

検定での判断

アブレシブ摩耗とスクラッチングは 境界が曖昧なこともあり、出題のされ方によっては判断が難しいケースもあるかも知れません。

アブレシブ摩耗の語源に注目してみると、

アブレシブ:Abrasive には ”すり減らす”や”研磨剤”と言う意味があるので、

研磨=磨かれた感じのイメージを持つとある程度自信が持てるかもしれません。(損傷としてはすり減らすの方の意味かとは思いますが)

ただし大きめの傷があってもアブレシブ摩耗の場合があるので 部分部分に大きめの傷がポツポツと発生しているか、全体的に発生しているかにも注目しましょう。

ただ検定という性質上、そこまで紛らわしい出題がされることは少ないかなとも思っています。

 

 

 

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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