お世話になります。
突然ですが 皆様の職場は 安全が保たれた状態になっていますでしょうか?
以前生産のSQCDMで 安全第一 についてお話をしましたが、今回は そもそも安全とは何なのか?を踏まえ、安全活動について考えいきたいと思います。
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【最優先は安全?】SQCDMの優先順位について①
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※個人的な考察が主な内容です。正確な定義・考え方であるという保証はありません。
今回の内容
・安全の定義とは
・「これなら安全」、という言葉に潜む罠
安全の定義とは
私の考える定義
安全とは何ですか?と聞かれると 様々な意見が出てくるかと思いますが、
私、きり彦的には【安全とは 危険でないことである】と定義しています。
因みに危険とは?と聞かれると【危険とは 危ないことである】と答えます。
なんか笑われそうな定義ですが割とマジで言ってます。
定義の考え方-安全は視覚できない
考え方なのですが、今回の冒頭で 職場の安全は保たれているか を聞きました。
安全である と 考えた人、安全ではない と 考えた人、どちらもおられるかと思いますが、
「自分の職場には○○な危険が無いから安全」逆に「○○なところが危険なので安全ではない」と考えた人が多いかと思います。
安全な状態というのは目で見えないものだと 思っていますので、自ずと 安全であることは 危険でないことを証明することでしか確認できない という考えです。
一方で「うちは○○な安全対策をしているので安全」という意見もあるかと思いますが、これも 対策をしているので○○な危険がないですよと同じことを言われているのでは と思います。
安全活動ではよく リスクアセスメントや危険予知などを言われますが、これも結局は 安全であるか が視覚出来ないので 危険を洗い出すことで 見える化をする活動なのです。
安全活動とは 危険を如何に見えるようにし 摘み取れるか という活動と言えます。
「これなら安全」という言葉に潜む罠-安全活動の終点とは
先ほどの定義で【安全とは 危険でないことである】と 言いましたが、【危険でない とは 安全であること】ではいけないのでしょうか?
「安全とは 何もない平原に立っている状態」と言われることがあります。
これは 段差や障害物など けがをする要因が無ければ怪我をしない 、ということを言っているのだと思いますが、そうでしょうか?
確かにその場から動かなければ 怪我はしないのかもしれませんが、靴紐がほどけていたら歩くとコケる可能性がありますし、
なんなら走ってしまえばツルっと滑ってコケる可能性もあります。
さっきは立っている状態って言ったじゃないか 論点をすり替えないでいただけますか?という声も聞こえてきそうですが、
立っているだけでも 足元がいきなり崩れるかもしれませんし、雷に打たれる可能性だってあるのです。
つまり 一見危険でないことが 安全であるとは 限らないのです。「これなら安全」と考えること自体にリスクがある と私は思っております。
商品の宣伝などでは 安全である という言い方は分かり易くていいかと思いますが、自分たちの安全活動でそれを言ってしまえば 危険に対する感覚が鈍ってしまうのではないかと。
もっとも「これなら安全、と思うまで活動しよう!」みたいなスローガンは 結構好きです。
おわりに:「安全にやろう、よし!!」について
お疲れさまでした。
今回は私の考える 安全の定義と 安全活動についての考えを述べさせてもらいました。
今後 具体的な活動の進め方についても記事にしていこうと思いますので、興味があればよろしくお願いいたします。
この記事を考えているときに、安全は視覚出来ないものであるなら 普段耳にする「安全にやろう、ヨシ!」の安全とは何やねん、と思いました。
そこには 視覚出来ない安全に対して 血と涙を流してきた先達の 一言では語れない想いがあるのかもしれません。
と、なんかいい感じのことを述べて 今回は締めさせて頂こうかと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました!