お世話になります。
仕事をしていると度々 品質とは何でしょう? のような事を聞かれる機会があるかと思います。
今回は品質について 私なりの考えをお伝えできればと思います。
この記事をお読みの皆様におかれましても 色々な意見がある事と思いますが、
温かい気持ちでご覧いただければと思います。
今回は ISOとJIS(と言っても旧JIS)の視点から考えてみましょう。
よろしくお願いします。
今回の内容
・ISOと旧JISから見る 品質
・私なりの解釈や考え
・おわりに-製品を要望・評価するお客様とは誰か
ISOと旧JISから見る 品質
ISOとJISについてご存知ない方もおられるかと思いますので 簡単にですが説明いたします。
詳しい記事は機会があれば、ということで・・・
ISOとは : international organization for standardization
国際標準化機構のことを言います。インターナショナル オーガニゼーション フォア スタンダディゼーション?です。
部品の規格やデザイン、マネジメントなどのやり方を ある程度 国同士で共通なものにしましょうねっていう感じです。
分かり易い例で言うと 非常口のマーク(緑と白のアレ)なども定められています。国によって非常口の表示が異なると有事の際に逃げ遅れなどが出そうですよね。
規格を合わせると その物についての取引や理解が楽になります。
JISとは : japanese industrial standard
日本工業規格・・・ではなく、日本産業規格と言います。
2019年7月1日にしれっと変更になってます。
内容的にはISOとだいたい同じで 国内において出来るだけ規格を統一しましょうねって感じです。
すでにISOで定まっている規格については整合性が取れるように努める必要があるそうです。
ISOと旧JISから見る 品質
それでは 品質とは何か ISOとJISの定義を見てみましょう。
JISは古い内容のものを使用しますが、分かり易いので載せてます。
品質とは、 「本来備わっている特性(3.5.1)の集まりが要求事項(3.1.2)を見たす程度。」
ISO9000:2005 3.1.1品質(quality)より引用
「品質」とは、 「品物またはサービスが、使用目的を満たしているかどうかを決定するための評価の対象となる固有の性質・性能の全体」
JIS Z 8101:1981より引用
このように定義されています。
言葉は少々難しいですが 品質とは「お客様の要望」であったり「商品を評価する基準(対象)」とよく言い換えられますし、私も良く使います。
私なりの解釈と考え
ポイントは「要望」と「評価の基準」になるかと思います。
要望とはいわゆる、
こんな製品ほしいな~
てやつです。
車で例えてみましょう。車の購入を検討するときに、
とにかく燃費がいいのが欲しい
という人も居れば、
走行安定性が ほにゃららら・・・
という人もおられるかと思います。
私的には車に望むことと言えば、
「あーあー、高級感があって 燃費はリッター1万キロで 荷物いっぱい積めて、疲れずに運転できる車が タダで売ってねぇかな~」
になるのですが、そんな車は売っていません。そこで「評価の基準」です。
先ほどの「とにかく燃費が・・」や「走行安定性が・・」のように お客様は色々な要望を持っており その優先順位(価値観)も様々です。
全てのお客様から見て 100点の車が存在しない以上、どこかで性能について妥協したり、これだけは欲しい という優先順位をつけるしかありません。
この妥協点や優先順位が「評価の基準」であり、お客様の要望の基になるものだと考えます。
おわりに-製品を要望・評価するお客様とは誰か
お疲れさまでした。
今回はISOとJISでの定義から 品質とは何か について考えました。
私の言葉では 品質とは お客様の要望であったり、その基となる評価基準であると言いましたが、
ここで言うお客様とは誰のことを指すのでしょうか?
製品を依頼・購入(検討を含む)される方は当然お客様と言えますが、
今はまだ購入を考えていない人や、興味がない人も 将来お客様になる可能性もあります。
見方によっては、製品やその生産で発生する騒音を何とかしてくれ、という地域の方や、
co2の削減などを要望する国や自治体なども ある意味ではお客様と呼べるのかもしれませんね。
そのような見方をしてみると 品質について また違った考え方が出来るかもしれません。
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!
次回に続くような続かないような・・・