生産管理SQCD

【安全は第一として】SQCDMの優先順位について【QCDは?】

お世話になります。

前回はSQCDM、安全:品質:コスト:納期:モラルの中で最も優先とされる安全についてのお話をしました。

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【最優先は安全?】SQCDMの優先順位について①

お世話になります。きり彦です。 前回は生産活動におけるSQCDM、安全:品質:コスト:納期:モラル、についてお話ししました。 どれをとっても大変重要な活動にはなるのですが、実際はなかなか、すべてを十分 ...

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では他の項目は? というところを今回はお話しします。

結論で言うと「企業によって違う」という何とも曖昧なことにはなるのですが、よければお読みいただければと思います。

よろしくお願いします。

今回の内容

・QCDについての一般的な順位・考え方

・そもそも何故順位が付くのか

QCDについての一般的な順位・考え方

最近ではSQCDMやSQCDM-PEなどとも呼ばれますがそのうちの【SQCD】については文字の並びの通りの順位付けとされることが多いです。

一般的には安全を第一として 品質が続き コスト・納期とされることが多いようです。

SQCD順位

考え方として、安全については前回の記事でも書きましたが 従業員の安全や健康・企業の生産性・お客様の信頼といった面から

守られなかった時の影響が非常に大きいため最優先とされています。

QCDについて

【QCD】は【生産管理の3要素】と昔から呼ばれており生産活動の重要な要素となっています。

とりわけ 日本においては「悪いものは誰も買わない」「品質の良さが技術・高さ」と言われることも多く 品質が重点におかれていました

生産管理の3要素

しかし近代、製品・サービスの在り方も多様化しており 消費者の意見からは「多少悪くても安ければよい」「すぐに製品が届かないなら買いません」という声もあり、

良いものが必ず売れるというわけでも 悪いものは絶対に売れないというわけでもなくなってきているのが現状です。

それでも品質が安全の次とされるのは、以前【SQCDM】の説明でも触れましたが 品質とはお客様のニーズ、(安全 コスト 納期すべてを含めたもの) と言えるからではないでしょうか。

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生産活動の重要な要素【SQCDM】をご存知ですか?

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コストについては 企業は営利集団であり 利益を上げなければならないことから 品質の次とされています。

納期に間に合っても採算が合わないなら企業的にはよくありませんからね。

ただ採算が合わなくても何が何でも無茶な納期に間に合わせる、可能な限り早く製造する、といった取り組みは

お客様からの信頼や 緊急突発の際に頼りにされたりなど、先を見越すと特になるケースもあるので そのあたりは経営者の戦略によって順位が変化することもあるかと思います。

そもそも何故 順位が付くのか

トレードオフ

企業にとっては 種々の活動 すべてにおいて順位をつけず 目標をできること が理想にはなりますが、すべてを同時に達成することは非常に難しいことです。

例えば 作業の安全性を向上しようと思えば 安全対策や作業の自動化にコストがかかります

コストを下げるに当たって一番有効なのは人を減らすことと言われますので、人を減らした結果 納期が長くなる

それでも納期を早めようと思えば設備投資を行わなければならず、結果 瞬間のコストが上がってしまう

と言った具合にそれぞれの活動は基本的には相反するものと言えます。

これは トレードオフ(二律背反)と言い、それぞれの活動は両立できない という考え方になります。

企業には 資本(お金) 資源(人材・設備・土地など) に限りがあり、その中で経営を成り立たせようとすると どうしても活動に順位付けを行わなければなりません

最重要とされる安全ですら ある程度の妥協を余儀なくされているのが現実です。

両立性

QCDはトレードオフの関係にある と言われる一方で 長い目で見た場合や 発想を変えることで QCDは両立できるという考え方もあります。

例を挙げると 品質管理を徹底することで不良・手戻り品が削減でき 結果 コストの低減や 納期の短縮につながる、と言ったものです。

品質管理を行う仕組みづくりや 測定具・設備投資などで 初期投資はかかってしまいますが 年単位などで見てみると 初期投資分が回収できることも十分にあります。

ただ 効果の見積もりが甘いと 結局初期投資分が回収できなかったり、改善を行っても 見かけだけ変化しただけで 実は全く効果がなかったなんてこともあります。

近年では製品が生まれてから 消えるまで(スマホや車などの新製品が出るなど)の期間が非常に短くなってきているため、

活動や改善に当たっての効果の見積もりを 素早く かつ 正確に行えることが重要になります。

二律背反と両立性

また各種の活動が両立できているように見えて しっかりトレードオフの関係になっていた、という事例もありますので気を付けましょう。

特に自動機でなく人が作業する場合 自分以外の人から見てどうか というのも大事になります。

自分の体に合わせて 作業台の高さや 物の配置を改善した結果 体の負担が軽減され 安全も生産性も向上した。

後で他の作業者に感想を聞いてみると 作業台が高すぎて腕をよくぶつける、逆に低すぎて腰を痛めた という声が上がった

こういったことがよくあります。

投資するにせよ 小改善をするにせよ 両立性とトレードオフ 双方の考え方を常に意識して 活動できるようにしたいですね。

おわりに

お疲れさまでした。

今回はQCDの優先順位とトレードオフや両立性についてお話をしました。

M:モラル/モラール についてはあまり触れていませんでしたが SQCDの活動に当たって 決められたことを正しく守る・皆に利がある改善を行う には

従業員の 良心や意欲 が必要不可欠になると思っています。

企業として 職場として そういった 人づくり をする、というのが 生産活動を円滑に行うための 土台になるのではないでしょうか。

SQCDMの繋がり

良心とか言うとなんだか宗教チックな感じもしますが今回は以上になります。

 

お読みいただきありがとうございました!

いつも心に良心を!

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