技能検定対策 機械加工特級

【技能検定】特級 機械加工 学科の 内容や傾向とか

お世話になります。

以前 技能検定:特級機械加工の内容について記事を書きましたが、主に実技の内容について触れました。

【技能検定】特級 機械加工の内容とか感想とかそんな話

お世話になります。 今回は技能検定 特級 機械加工の ザックリした内容や受験しての感想などをお伝えできればと思います。 他の技能検定と比較しても 学ぶ範囲が広いので 内容については、今後個別に記事にす ...

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今回は学科についてもう少し詳しく お伝えできればと思います。

よろしくお願いします。

今回の内容

・特級機械加工 学科の内容ってどんな感じ?

・勉強のポイントとか傾向とか

特級機械加工 学科の内容ってどんな感じ?

範囲的には 実技の内容+機械一般 といった感じです。

・工程管理  ・作業管理

・品質管理  ・原価管理

・安全衛生  ・作業指導

・設備管理  ・機械一般

実技の内容と被っている 科目については 実技の勉強がしっかりできていれば 結構解けるものと思います。

勉強を始める前に 過去問を1度確認しておくと どのような事を覚える必要があるか分かり易いかと。

過去問は 中央職業能力開発協会のHPに 1年分のものがあります。(特級機械加工_過去問 でググれば多分出てきます。)

内容は実技と被っていますが、学科独特の言い回しとかもありますので注意しましょう。

各科目については勉強のポイントと傾向でもう少し詳しく説明します。

試験の形式

試験時間 2時間で、5肢択一式(イロハニホ)の問題が50問 出題されます。

原則 65点以上で合格だそうです。33/50正解がボーダーでしょうかね。

因みに電卓関係は使用できません。(令和2年度時点)

なので 計算問題は出題されにくいですが、過去出題されたこともあります。

勉強のポイントとか傾向とか

勉強のポイント

1級までは 過去問と同じ問題が出題される事も多く キーワードが出たら 条件反射で答えられる問題も多いですが、

特級の場合は一見同じ問題でも、言い回しや 単語が微妙に変わってるものも多く出題されます

例えば

品質マネジメントの7原則の一つに 『客観的事実に基づく意思決定』 というものがありますが、

客観的推測による意思決定のように 微妙に違うものがあり、『客観的・・』まで読んで過去問と同じだと判断すると不正解になるパターンがあります

過去問を反復して勉強もいいのですが、何がどの様に正しかったのか、あるいは誤っていたのか を1問ずつ確認するのが大事です。

問題と答えだけを覚えるのはお勧めしません。

「言われんでも分かるわ!」と言われそうですが、私の周りでは この辺りがちゃんとできてなくて落ちた という人も多いです。

電卓を使えない、という事は・・・

学科では実技と違い 電卓の使用が禁止されているわけですが、逆に言うと電卓を使用する必要があるような問題は出にくい、とも考えられます。

学科のみを受験される方は あえてその辺りは捨てていいかもしれませんね。

(ただし、簡単な計算問題は出る事も考えられますし、『次の内○○を求める公式はどれか?』みたいな問題も出題されたことがあります。)

工程管理で出やすいもの

・生産形態(受注生産・見込み生産や多種少量生産・小種多量生産みたいなやつ)

・生産方式(プロセス生産・組立生産など)

・日程計画(計画期間など)

・PERT図(アローダイアグラム)

・○○計画や○○管理の 意味や目的

作業管理

・生産活動の4要素(人・材料・設備・方法)や合理化の3S(標準化・単純化・専門化)など、〇要素や〇原則とか。

時間研究(それぞれの意味以外にも レイティングができるかできないかなども)

・工程図記号や運搬工程図の記号似た記号が多いのでどちらが問われているかにも注意

品質管理

・品質マネジメントの7原則(それぞれ意味も覚えておくと 品質管理の目的や態度などの問題が間違えにくい)

・QC7つ道具(使い方(何を判断するか)や どのようなデータの処理に適しているか など)

・統計的仮設検定(棄却域・検出力・有意水準・信頼率・第一種の過誤・第二種の過誤など 毎年のように出ています。)

実験計画法(余裕がなければ 直行配列だけでも覚えましょう

原価管理

・原価管理 原価維持 原価企画(それぞれの目的の違いをはっきりとさせる

・損益分岐点(用語の意味や計算のやり方。実際に計算することは少ないかと。)

・減価償却費やリコールなどの品質対応の費用が 原価に計上されるか など。

最近はVE(価値工学)についてが出やすいイメージ

安全衛生

・安全管理者とかの人数について(専任のもの 専属のもの などに注意する)

・典型7公害(環境基本法関係)

・大気汚染防止法関係(何を規制し、誰が責任を負うのか

作業指導

職業訓練指導員試験を受験されている方は結構簡単かもしれません。

・TWI-JI(『教え方の4段階』とそれぞれの細目が混ざらないように注意。人に教えているところをイメージしながら覚えましょう

・TWI-JM TWI-JR

・教育ニーズについて

・(JM 大がかりな改善を目指すものではありません

設備管理

機械保全や自主保全を受験された方は比較的見やすいかもです。

・TPMの目的や進め方

・(生産保全と設備保全の違い)

・予防保全と事後保全

・投資効率や保全効率の計算のやり方

・(比較的問題数は少ない傾向に感じます。実技は多め。)

機械一般

問題数のウェイトが大きいです。15問前後出ます。(他の科目は5,6問程度)

色々な工作機械・機器が出てくるので 自分の専門外のものはさっぱりわからない、といったこともあるようです。

他の科目で出来るだけ間違えないようにして 余裕を持っておきたいですね。

・水準器/ブロックゲージ(どちらかは出ている感覚があります)

・機械保全(軸受け・歯車の損傷)

・各種探傷試験

・NCプログラム

・Gコード Mコード(主軸の回転方向などが間違えとして出やすい感じ。あと工具径・長補正の向きやキャンセルとか)

・放電加工(どんなものが切れるか、加工速度や精度、加工後の変形の有無など)

・レーザー関係(クラス〇〇とか、CO2レーザーやYAGレーザーとかの説明。片方はほぼ出題されると思っていいかと)

・ファインセラミックコーティング(イオンプレーティングとかPVD法・CVD法とか。P=フィジックス(物理)C=ケミカル(化学))

・座標測定器(CMM)(スキャニングについてがよく出る。)

・三次元測定機(一般的な特徴など)

・最近は自動生産システムについてがよく出る感じです。

FMCとかFMSとかPLMとか略語は結構覚えておきたいところ。

略語+説明文 よりも略語+読み方+説明文で覚える方が 見やすい

FMS

①F ②M ③S①フレキシブル ②マニュファクチャリング ③システム

複数の製品を柔軟②製造できる (②)生産システム

①は『内容の変更が可能』みたいな文が出た時も当てはまる。

最悪 略語のアルファベットが大体どのような意味で使われる事が多いかを覚えておけば ゴリ押しで解ける場合もあります。

F〇〇=フレキシブルとか ファクトリー

L〇=ライフサイクル

M〇=マシニングとかマニュファクチャリング

A○○=1文字目だとオート/オートマチックが多い

A〇=2文字目だとAided(エイディッド:援助とかそんな意味)が多い。説明文だと『利用して』や『支援』とかで使われやすい。

C○○=1文字目だと大体コンピューター

○○C=セル(cell)

 

 

 

 

結局、時間かけてできるだけ全部覚えるのが無難かもしれませんね・・・

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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