お試しで作ってみました。
注意
・過去問の解説ではなく 相当する知識を身に着けるのが目的です。
・説明部分は あくまで管理人の認識や言葉で行っていますのでご注意ください。
・内容は不定期で増やしていきます。
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技能検定 機械加工 2級 学科の勉強会TOP
お試しで作ってみました。 注意 ・過去問の解説ではなく 相当のする知識を身に着けるのが目的です。 ・著作権への配慮のため 実際の問題や解答は 記載いたしません。（問題がある様でしたらお申 ...
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材料と 材料記号
鉄鋼材料
材料記号はJISに基づきます。
+ S45Cなど S○○C で表される材料は何か
S４５C：機械構造用炭素鋼鋼材
鉄と炭素の合金『炭素鋼』であり、機械の部品等 使われる事が多い。
SとCの間『45』は炭素の含有量が0.45％という意味です。
熱処理ができるのもポイントでしょうか。（S30C以上のもの）
S-C材とも呼ばれますが 個人的には余り聞きなれない感じです。
S：スチール C：カーボン
+ SS400など SS○○〇で表される材料は何か
SS400：一般構造用圧延鋼材
SS は structural steel（ストラクチュアル スチール）の略。
400の部分は最低引張強さ（MPa）を表している。
熱処理の効果が期待できない。
+ SC○○○で表わされる材料は何か
SC○○○：炭素鋼鋳鋼品
○○○の数字には最低引張強さ（MPa）が入る。
S：スチール C：キャスティング
S○○CやFC○○とごっちゃになり易いので注意。
+ SKH○○で表わされる材料は何か
SKH：高速度工具鋼鋼材
ハイスピードスチール、ハイス鋼、ハイスなどの呼ばれ方があります。
切削工具などで使用されます。
靭性、耐熱性に優れ 高速加工ができるため ハイスと呼ばれています。
なお600℃辺りから硬度が低下するため 切削速度は余り上げられない模様。
タングステン系・コバルト系・モリブデン系など結構種類が多かったりもします。
覚え方はS：スチール K：工具 H：ハイスピード
刃物とかにはHSS（ハイ・スピード・スチール）と書かれていることが多いです。
+ SK○○で表される材料は何か
SK：炭素工具鋼
炭素の含有量は0.55～1.5％程度 SKにも種類があり それぞれで炭素量が異なる。
工具および機械部品に使われる。
覚え方はS：スチール K：工具
+ SKD○○で表される材料は何か
SKD：ダイス鋼
ダイス鋼と呼ばれる合金工具鋼です。
金型や治具工具でよく使われる。がいくつかの種類があり 使用環境や用途によって使い分ける。
覚え方はS：スチール K：工具 D：ダイス
+ SKS○○で表される材料は何か
SKS：合金工具鋼
SK材に比べ 耐摩耗性や、耐衝撃性などが優れている。
SKS○○の『○○』に入る数字によって用途が分かれます。
切削工具用から金型用まで様々あります。
覚え方はS：スチール K：工具 S：スペシャル（凄い感じのイメージ）
+ SCｒ○○〇で表わされる材料は何か
ＳＣｒ：クロム鋼鋼材 機械構造用合金鋼のひとつ
○○○の数字の部分には 添加物の配合種類と炭素量が表されている。
Scr435の場合：4の部分は配合番号（種類みたいなもの）35の部分は炭素量が0.35％、と言った感じ。
記号の意味 S：スチール Cr：クロムの元素記号
+ SCM○○○で表される材料は何か
SCM○○○：クロムモリブデン鋼
説明はSCrと同じ感じです。
S：スチール C：クロムの元素記号Crを略したもの M:モリブデンの元素記号Moを略した物
SNCM：ニッケルクロムモリブデン鋼 SNC：ニッケルクロム鋼などもあります。元素記号っぽいもので判断。
+ FC〇○○で表される材料は何か
FC○○〇：ねずみ鋳鉄
切削性や 耐摩耗性が優れています。また振動を吸収する能力が高いため 工作機械のベッドなどにも よく使われます。
反面 脆いと言われ、溶接や 曲げ加工には不向きです。
○○〇の部分は 最低引張強さ（MPa）。
由来：F：元素記号のFe（鉄） C：キャスティング（鋳造）
+ FCD○○○で表わされる材料は何か
FCD○○○：ダクタイル鋳鉄 または 球状黒鉛鋳鉄
ねずみ鋳鉄と比べ 耐摩耗性や機械的強度に優れます。
切削性は基本的には良いものの FCD600からは硬度がかなり高くなるそうです。
管理人はこれで 痛い目を見たことがあります。
覚え方：F：Fe（鉄） C：キャスティング（鋳造） D：ダクタイル
非鉄金属材料
+ 青銅は 何と何の合金ですか？
青銅（ブロンズ）
銅Cuを主成分とし スズSnを含む合金です。
亜鉛ZnとPbも含みますが 黄銅とごっちゃになるので 検定的には覚えない方がいいかも・・・
有名なところで言うと 大仏や銅メダルや 10円玉などに使われています
+ 黄銅は何と何の合金ですか？
黄銅（ブラス）
銅Cuを主成分とし亜鉛Zn（20％以上）を含む合金です。
有名なところで言うと金管楽器などに使われています。ブラスバンドのブラスはそういうことです。
おまけ 一級によく出るやつ
２級にでないとは限りませんので一応。
+ SUS304
SUS304：ステンレス（オーステナイト系）
18-8ステンレスとも呼ばれる。（クロム18％以上、ニッケル8％以上が含まれてるの意）
基本的には磁石にくっ付かないのが特徴。加工すると少し磁性を持つ場合もあり。（加工誘起マルテンサイト変態ってやつ）
+ SUS430
SUS430：ステンレス（フェライト系）
こちらは磁性あり
+ SUS410・SUS420
ステンレス（マルテンサイト系）
マルテンサイト系は 焼入れが可能というのが特徴でしょうか。
フェライトやオーステナイト系も入らないことはないですが・・・
+ SUS630
ステンレス（析出強化系）
熱処理をして高硬度なステンレス。
17-4とか言ったりも。（クロム17％ニッケル4％）
磁性があります。
+ SUJ○
SUJ〇：高炭素クロム軸受鋼鋼材
ベアリングとかに よく使われる
+ SUM○○
SUM○○：硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材（快削鋼）
削り易い！
材料の種類は多く JISで追いきれない程のものが生まれ続けています。
格ブランドが色々な材料を作っていますので 材料でお悩みの場合は 材料のメーカーさんに聞いてみるのが一番かもです。
マルエージング鋼とかプリハードン鋼とか JISにないものが たくさんあります。