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【軸受け】フォールス・ブリネリングについてもう少し詳しく

お世話になります。

今回は軸受けの損傷:フォールスブリネリングについての補足記事になります。

よろしくお願いします。

ベアリングの損傷まとめはこちら。

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今回の内容

・フォールスブリネリングとは

・原因と対策

フォールス・ブリネリングとは

フォールス(false)な ブリネリング(brinelling)の事です。

今回の場合、

フォールスとは:偽造のとか疑似的な と言う意味で、

ブリネリングとは:圧痕が付く、または圧痕を付ける とかいう感じの意味になります。

繋げると 疑似的な圧痕 という意味になりますね。

フォールスブリネリング

軸受けが停止している際に 転動体と軌道輪間で 振動が発生した場合、振動により お互いがこすれ合い 摩耗が進む、といった現象になります。

損傷の型としては 先述の通り 摩耗になりますが、摩耗が進むと まるで圧痕のようなくぼみに見えることから 疑似圧痕(フォールスブリネリング)と呼ばれます。

同じく摩耗現象として フレッチングや クリープなどが挙げられますが 発生の仕方によって区別されます。

発生場所は?

転動体と軌道輪間でこすり合わされる事により発生しますので 発生場所は 転動体と内・外輪の軌道面になります。

また転動体のピッチで摩耗が発生するという 非常に分かり易い損傷となってます。

基本的には転動体・軌道面共に 同じような形状で摩耗が進行されます。(材質によりお互いの摩耗の大きさは異なります)

※疑似圧痕が形成された後に 軸が回転した場合など、厳密には転動体ピッチにならない可能性もあります。

再使用はできるの?

摩耗の進行状態によっては使用可能かもしれませんが、基本的には使用しない方が良いでしょう。

回転時の振動・騒音などに繋がります。

原因と対策

原因

回転軸停止中の振動や揺動により発生します。

長距離・長時間の輸送時などがよく言われます

設備で 滅多に使用されることのない軸がある場合は 他の軸の振動を拾って発生する場合もあるかと。

摩耗現象という事もあり 潤滑不良も進行する要因になります

対策

軸やハウジングの固定方法の改善与圧を掛けて振動を軽減させること などが よく挙げられます。

振動により擦らせないのが最大の対策になりますので、少々手間にはなりますが 内輪・外輪・転動体を分離して輸送するなどもあり。(あまり現実的ではありませんが・・・)

 

与圧

深溝玉軸受けなど、ベアリングには 一見ガタがない様に見えますが、実は僅かに隙間があります。

隙間がある状態だと 本テーマのような摩耗現象や 回転時にラジアル方向の振動が大きくなります。

それを防ぐために 取り付けの際などに 内輪または外輪を軸方向に押し付けると 内・外輪および転動体間の隙間がなくなります。

この 押し付けることを与圧を掛ける とか言います。押し付ける強さは結構悩みどころなそうな・・・。

おわりに-余談

お疲れさまでした。

今回はフォールスブリネリングについて説明させていただきました。

フレッチングやクリープと共に 摩耗現象として分類されますが、細かい違いは また次回以降の記事で取り扱えればと思います。

 

今回はブリネリングという言葉が出ましたが、機械加工や機械保全の技能検定を受験されたことがある方は 聞き覚えのある単語かもしれませんね。

ブリネル硬さ試験

超硬合金などで出来た球形の圧子を 試験片に押し付け、※発生した圧痕の直径から 材料の硬さを求めるやつ。

圧痕が大きいので 粗さがラフな素材面で使用 など 使いどころが限定される傾向にある。

技能検定の学科で やたらと出題される。

他の硬さ試験としては ロックウェル・ビッカース・ショアなどが挙げられる。

検定ではシャルピー衝撃試験と混ぜられて出題されることも多い。

※厳密には圧痕の直径から 表面積を求め、押し付けた荷重÷表面積で硬さを求める。

 

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました!

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