夏の暑さにヤラれた 技能士たちの熱い座談会が始まる・・(リモート)
※特に学べることはないと思います。
2022年 8月中旬、世間では盆連休に入る人、そうでない人、様々だと思います。
今年は コロナ禍においても 特に制限や規制などはありませんが 技能士のチラシ裏メンバーは腰が重い様子。
しかしながら、そんな中でも夏を感じたい、休みを謳歌したい、そう思う事はおかしなことでしょうか?
きり彦:このブログ、『チラシ裏』と言いつつ お堅い内容が多い気がしまして・・。
アリさん:せやかて こんなテーマは無いやろ。
暑さにやられた メンバー紹介
【きり彦】
ブログの管理人
盆連休は3日
好きな検査機器はオートレフケラトメーター
【アリさん】
ゲスト兼アドバイザー
盆連休は6日
好きな検査機器はミリオノメーター
アリさん:オート・・なんちゃらメーターって?
きり彦:眼科行った時とかの 気球のやつです!
テーマ:一緒に海に行きたい測定具
きり彦:テーマは測定具となっていますが、今回は『測定器』に限定しましょう。
アリさん:『測定機』は駄目なんか?
きり彦:いやだなぁ、測定機だと設備移設になっちゃいますよ。あくまでレジャーに行きたいんです。
アリさん:まあ定義は曖昧やし、どうでもええが・・。
測定器と測定機
双方の違いについては曖昧な感じらしい。
手工具系など 人が容易に運べるのが測定器、
大きかったり、モーターや空圧などで動作するのが測定機、
みたいな分かれ方。
距離を測ってくる奴等
アリさん:測定器って言うと ノギスとかマイクロメータとかか?
ノギス
製造業ではお馴染みの クチバシみたいなやつ。
一般的なノギス(M型)では、1/20mmつまり0.05単位で測定ができる。
1/50、0.02mmも一般的だそうです。
※種類によって違います。
マイクロメータ
加工屋ではお馴染み。当ブログでも度々登場する。
最少読み取りは1/100mmつまり0.01mm。
※種類によって違います。
きり彦:そうなるでしょうか。でも私的には この辺りは微妙ですね・・・。
アリさん:なんでや?なじみが合ってええやろ?
きり彦:いや、なんか・・距離感測ってきそうで 嫌なんです。折角のレジャー、そういうのは気にしたくないんですよ。
アリさん:ほんなら何でこんなテーマにしたんや・・・。
直接測定(法)
測定したい量(例えば 長さ)などを直接測ることを 直接測定と言います。
直接測定で測る事を 直接測定法とも。
直接寸法などを測るため 誤差が少ない、反面 サイズや形状が限定されがち。
アリさん:スケールも駄目か?あれは 距離感測る言うても 曖昧な感じやろ。
きり彦:まあ、それはそうなんですが。どっちかというと一番 人との距離測ってきそうな見た目じゃないですか。
スケール(直尺)
見た目は 定規とか物差し みたいなやつ。一緒にすると怒る人もいる。
ほぼ全ての 加工屋が携帯しているという噂もある。
コロナ禍当初 2000mmのスケールを使って 人が会話している時の 距離を測って遊んでいた 特級技能士がいるらしい。
比較してくる奴等
アリさん:それを言うとアレやな。ワシは ダイヤルゲージとは合わんかもしれん。
ダイヤルゲージ
直線運動を回転運動に変換し、指針と目盛りで測定を行うやつ。
時計で有名なcitizen(シチズン)のグループも製作しているとか。
きり彦:なんでですか?シャコシャコしたり テコテコしたりして遊べますよ?距離感測ってきませんし。
アリさん:いや、あいつ等めっちゃ人と比較してきそうじゃね?
きり彦:振れや平面度を測る時は 単一のワークで測りますけどね。
比較測定(法)
基準になるものと 測定したいものの量を比較して 寸法を求める方法。
基準のことを『マスター』とか言ったりする。
基準面測定での誤差・測定物測定での誤差が積まれるので 直接測定法と比べ 誤差が大きいとも言える。
0-25を超えるマイクロメータは比較測定ではないのか、と納得いっていない人もいる。
きり彦:限界ゲージとかはどうでしょう?直接寸法は出してきませんし。
アリさん:「僕、プラグゲージさんに ハマってるんですよぉ」ってか?
アリさん:うっさいわ 芸人か!
限界ゲージ
例えば 穴に対して 軸が入る・入らないなどで、穴の大きさが規格内にいるか判断する検査具。
NO-GOゲージとか言ったりすることも。
プラグ・リング・ねじ など色々な種類がある。
実体を持たない?奴等
アリさん:直接も比較も駄目なら 間接測定とかもあるが・・?
きり彦:またまた~。間接測定って 概念じゃないですか。概念と海 って意味が分かりませんよ。
アリさん:測定器と海 も意味が解らんがな・・・。
間接測定(法)
測定したい量と一定の関係にある別の量を使い、計算によって測定物の量を求める。
きり彦:比較測定と混ざりやすいです・・・
アリさん:個人的には 単位が違うもの同士で計算するのが 間接測定ってイメージやな。
きり彦:三角関数とか使って計算で出すのは?
アリさん:どうなんやろ・・・。
9368m
岡山-香川間で 本州と四国を繋ぐ 瀬戸大橋の全長。※測り方で変わる
実は下に鉄道が通っている。
風が吹くと二輪車は通行止めになるとか。
アリさん:瀬戸大橋で平均車速18km/hって遅ない?カメかよ。
きり彦:カメは18km/hで走りませんし、前が詰まっていただけなので 実質アキレス側です。
※遊泳速度が24km/hを超えるウミガメはいるそうです。
消去法で決めよう
きり彦:直接も比較も駄目、間接は論外、となれば 消去法で決めるしかないですかね。
アリさん:友達を消去法で選ぶの良くない思うで?
きり彦:測定器は友達ではないですが?
きり彦:仮に友達だとしても「本当はアイツと行きたいけど しょうがないからコイツでええか」みたいなのありそうですけどね。
アリさん:やめろよ。
アリさん:海に行くってことは 防水性で絞ってみるか?
きり彦:どうでしょう。最近はIPX7以上の デジタルが多くなってますし、そこまで絞り込めなさそうです。
IPコード
international protection(インターナショナル プロテクション)
防塵性や防水性に関わる 保護等級の事。
IPX7だと 一定時間、水面下での使用が可能。(防塵性は省略)
きり彦:それに 海水という事を考えると、浸透圧がありますから 気圧防水(ATM)のものが理想ですね。
きり彦:残念ながら 私の身近にある測定器に 気圧防水のものはありませんが・・・。
アリさん:そもそも「測定器と一緒に 海へレジャーに行きます」なんて想定してない思うで。
きり彦:絞り込むなら 元はスチール製で 後にステンレスやセラミック製になったものも除外しましょうか。
きり彦:含めると ノギスやリングゲージも 防錆性能を上げるためにセラミックになっていたりしますしね。
アリさん:そこらは 磁性を取り払う目的もあるが、まあ話が進まんしな。
アリさん:となると、オプチカルフラット・パラレル辺りが有力か?
きり彦:いいですね!材質も石英ガラスなんで 海にもあっている気がします!
きり彦:僕とパラレルの平行度測りましょ!みたいなね!
アリさん:キッツ・・・。
オプチカルフラット/パラレル
・オプチカルフラット:平らな測定面を持つガラス。平面度の測定/検査に使用される。
flat(フラット):平らであること。起伏が無いこと。
・オプチカルパラレル:平面度だけでなく 平行度も測れるようにしたもの。
parallel(パラレル):平行(的)。並列(的)
共にクラウンガラス・石英ガラスなどが材料となる。
我々は遊びたい
アリさん:というか、オプチカルフラットとかと海に行って何するんや?
きり彦:そりゃ・・いろいろ平面度とか測って遊ぶんじゃないですか?
アリさん:海って平面的なもん少ないんちゃう?球体の方が多いイメージ。
きり彦:・・・・。
アリさん:強いて言えば海面やな。中国語で海平面て言うし。まぁ波打っとるけ、測定は出来んじゃろうが。
きり彦:遊ぶ・・・。!?
きり彦:水質計とか クーラント濃度計とかどうでしょう!?
アリさん:!?来たか・・?
きり彦:海の濃度測って研究するんです。研究とは遊びとも言えます。(個人的な意見です)
アリさん:でも そこらって 測定器というより計測器ってイメージやが・・。
きり彦:測定器って書いてるヤツもありますよ。それに どのみち 計測器は測定器を包含しているのでセーフ!(諸説あります)
アリさん:測定器が包含される側なら駄目じゃろ・・・同値変形になってないんじゃ?。
きり彦:・・・・。
この夏一緒に海に行きたい測定具
オプチカルフラット/パラレル
同値変形
例えば
A=Bが成り立つ時 B=Aも必ず成り立つから AをBの代わりにつかえるよってやつ。
今回は計測器の中に 測定器が含まれているという考えなので、
測定器であれば必ず計測器と言えるが、計測器は必ずしも測定器にならない みたいな感じ。
直接測定は 測定方法に含まれるが、測定方法は必ずしも直接測定とは限らない みたいな。
あってるかは分かりませんが。
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!