技能検定対策 旋盤 旋盤作業

【旋盤】芯出しのやり方・コツについて(②ダイヤルゲージ編)

お世話になります。 きり彦です。

今回は旋盤の芯出しについてダイヤルゲージを使ったやり方を説明します。

今回も芯ズレを0にすることを芯出しとして説明させていただきます。

トースカンでの芯出しは前回記事にしておりますので、興味のある方は参考にしてください。

【旋盤】芯出しのやり方・コツについて(①トースカン編)

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今回もよろしくお願いします。

今回の内容

・ダイヤルゲージを使った芯出しのやり方

・1点芯出しのポイントとダイヤルゲージの読み方

・2点芯出しのポイント

ダイヤルゲージを使った芯出しのやり方

ダイヤルゲージを使った芯出しと言っても様々なやり方があります。

技能検定の旋盤ではだいたい下の3種類くらいを使うのではないでしょうか。

1点芯出し

芯出しの基本となります。

要求精度の低い製品を製作する場合や荒加工の前の精度の要らない場合に行うことが多いやり方です。

振れなどについては気にしない場合のやり方で検定でも作業の序盤などではやる機会があるかと思います。

2点芯出し(外径)

外径の測定個所をズラした2か所で芯出しを行う方法です。1点芯出しよりやや難易度が上がります。

材料が長い場合や振れ精度が要求される場合に行います。検定では中盤以降に行うことになります。

2点芯出し(端面)

外径1か所と端面の1か所で2点を取り芯出しをするやり方です。

材料が短い場合や、端面振れが重要となる製品を製作する際に行います。

外径と端面、どちらで2点を取るかは作業する人によって変わることかと思います。

その他の方法と選び方

そのほかにも内径で芯を出すやり方や面取部で出すやり方などがあります。

芯出しのやり方は様々で人によってやり方は変わるかと思いますが、図面の寸法基準や製品の機能を考慮して芯出しのやり方を決めるのがいいかと思います。

同軸より端面同士の平行などがいる場合は端面での2点芯出しにした方がいいでしょうし、

穴が基準になっている部品を掴み替える場合は出来れば内径で芯を出したいですね。(具体例は言えませんが)

1点芯出しのポイントとダイヤルゲージの読み方

芯出しのやり方の前にダイヤルゲージの読み方について紹介します。

ダイヤルゲージをお持ちの方や仕事で使っている方はご存知の通りですが、ダイヤルゲージの針は測定子を押し込むことで時計回りに回ります。(テコ式の場合などはその限りではないですが)

つまり外径で芯出しをする際は時計回りに針が進み切ったところが一番高く振れている、ということになります。

シリンダーゲージどして使う際は時計回りに針が進むごとに内径が小さいということなので注意が必要です。

(シリンダーゲージについては後日記事にする予定です)

1点芯出しのポイント

1点芯出しは芯出しの基本となりますがそのポイントはワークが今どのような状態にあるかを理解することに尽きるかと思います。

上の図で一番低い所と高い所の差が0.4mmとしていますがこれは主軸の回転中心とワークの中心が0.2mmズレている状態なので

実際に調整する量は0.2mmとなります。(偏芯加工の際もこの考え方が大事です)

つまり一番低い所で0点をとり、一番高い所が0.4mmを指している場合、高い方の爪を0.2mmのところまで締め付ければ1点芯出しは終わりです。

※チャックはすべての爪を締めきって終わりましょう。

しかし場合によっては芯出しの途中でチャックが締まりきってしまって、一度緩めなければならない場合も発生します。

その際はダイヤルゲージの一番低い側の爪を緩めますが、緩める量は一番低い所と高い所の差の4分の1程度を狙いましょう。

ダイヤルの目盛りであと0.4mmのところでチャックが締まりきってしまった場合0点側の爪を目盛りで0.1mmのところまで緩めましょう。

そうすることで多少の誤差はありますが、高い側の目盛りはだいたい0.3mmのところを指していることと思います。

そして高い側の爪を0.1mmと0.3mmの間の0.2mmを狙って締め付けます。これでだいたい芯が出ます。

※チャックはすべての爪を締めきって終わりましょう。

芯出しの注意点

上にも書いてはいますが芯出しはチャックのすべての爪を締める側で調整して終わりましょう。

チャックが緩んでワークが飛んだり、保持力が弱いと切削中にワークが動いてしまうことがあります。

せっかく芯を出したのに…と思われる方もおられるかと思いますが、

一度芯を出したらダイヤルゲージを見ながら同じ目盛り分だけ締めていけばそこまで難しくはありません。

(1μmレベルで芯を出せと言われるとその限りではないですが。)

2点芯出しのポイント

次に2点芯出しのやり方を説明します。1点芯出しに比べるとやや難易度が上がります。

一声に2点芯出しと言っても外径2点でやる方法、外径・端面で2点を取る方法がありますが、今回は外径で2点取る方法を説明します。

2点芯出しではできるだけ長い距離で2点を取りましょう(端面でとる場合は出来るだけ径の大きい所)。

理由としては単純で、短い距離で測ってしまうとワークが長い場合芯振れの量が大きくなるためです。

芯ズレと振れを抑えるための2点芯出しですのでできるだけ振れの影響がないように気を付けましょう。

やり方とポイント

やり方については最初にチャック側で1点芯出しを行い、次に2点目にダイヤルゲージを当て目盛りの高い方をハンマーで叩いて振れを出します

そしてまたチャック側に戻り芯出しを行い、また2点目・・・を繰り返して芯を出していきます。

ポイントとしては最初はチャックを締めすぎないことですチャックを締めすぎてしまうと2点目をハンマで叩いても振れの修正が困難になります。

最初は爪を緩め勝手で芯を出すくらいでもいいのではないかと思います。(掴みが緩すぎるとハンマで叩いたときに大きくズレるので注意)

ハンマで叩く際は振れ方にも注目してみましょう。振れが出ていない、と言っても色々なパターンがあります。

設備のチャックのクセにもよりますが振れ方によってはハンマーで叩く際は0狙いでない方が早く芯が出せる場合があります。(最終的には0狙いですが)

と言いましてもあまり効率には影響ないかもですので気にせず0狙いで芯を出した方がいいかもです。

こちらも最後はすべてのチャックの爪を締め切るようにして芯を出しましょう。最後は2点どちらとも狙いの数値に入っているか確認しましょう。

おわりに

お疲れさまでした。

今回はダイヤルゲージ使った芯出しの方法を説明させていただきました。

とにかく体を動かしてやり方を覚える、というのも大事ですが中々うまくいかない場合は一旦やり方を考えてみるというのも大事かと思います。

芯出しを早くできるようにすることは検定の2級以上で重要なことなのでしっかり覚えましょう。

3級の場合は三つ爪を使うと思いますが三つ爪の場合にも振れ出しはやったほうがいい場合があるので、

4つ爪は使わないよって方も気にされてみてはどうかと思います。

今回は以上になります。

 

今回もお読みいただきありがとうございました!

 

 

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