お世話になります。
今回は技能検定 機械・プラント製図 機械製図手書き作業の ザックリした内容や感想などをお伝えできればと思います。
内容的には おススメの職種ですので 特に若手の方は練習だけでも してみてもいいかもしれません。
よろしくお願いします。
今回の内容
・試験の内容
・練習時のポイント
・なぜおススメなのか
試験の内容
機械製図作業は 手書きと CADの 2種類から選択することができます。
試験時間には違いがありますが 内容的には殆ど変わりませんので 好きな方を受験されていいかと思います。(ちなみに私は手書きで受けました)
内容
機械装置の組み立て図が提示されます。その中から指定された部品を書きます。
書く部品は 1部品だったり 2部品だったり 年によって変わります。3部品の年もあります。
下の写真は実際に私が手書きで書いた図面です。(1級)
当ブログのTOP画面にもなっていますので ご贔屓にされている方はよく見かけるのではないかと思います。
1級はA1サイズ 2級はA2サイズの図面になります。
加えて簡単な計算問題が付いてきます。
・装置に加わる負荷が提示されるので ボルトの強度・必要本数を求める。
・嵌め合いにおける 最大・最小すきま から 寸法公差を求める。
のような感じです。この辺はそこまで難しい計算は出ないかな、という感覚でした。
作業時間について
1級が5時間、2級が4時間です。(H27時)
旋盤やフライスなどと違い 標準時間と打ち切り時間が一緒ですので注意しましょう。
4時間・5時間と聞くと長く感じますが、実際に書いてみると結構時間が短く感じます。
最初は 練習の時に 解答を写すだけでも5時間を超える人も多いかと思います。
CADと違って手書きでは 特に部品図の配置には気を付けなければなりません。
業務では大体の場合 部品1つに対して用紙1枚の場合が多いですが、検定では1枚の用紙に複数の部品図を書くこともありますので、途中で配置ミスに気づいたら書き直しになる事もあり、そうなると時間的にかなり厳しいです。
この点CADの場合は 書き終わった後に 移動や複写で ポチポチやればよいので そのような問題は起こりにくいかと。
なお5時間と長丁場ですので 会場によっては休憩を挟む場合もあります。(休憩なしのところもあります)
練習時のポイント
細かいところは後日記事にする予定ですがザックリと。
最初は過去問を書き写してみる
中央職業能力開発協会のHPや 書店などで売っている問題集に過去問と解答例がありますので手に入れましょう。
一度 試験要領を読んだ後に 解答例を書き写します。試験の感覚や書き方などがザックリわかります。
普段図面を書く業務をしていても 社内独自のルールとかもあると思いますので 一度写してみるとそんなところに気づきやすくなります。
また基本的には最新のJIS規格で書くようになるので 出来るだけ新しい問題を使って 書き方を覚えるのがいいです。
最近では2019年に規格に変更があったと記憶しています。
ポイントごとのおさらいをする
一度書き写したら 検定で使われる 製図の要素が 大まかに把握できると思います。
特に 幾何公差や溶接指示、粗さの指示などの寸法や記号の書き方などは 試験の練習とは別におさらいしておきましょう。
試験要領を熟読するのもお勧めです。 わからない言葉があれば調べておきましょう。
作業の手順や作業時間の配分を考える
試験問題自体は毎年変化しますが、実際に記入する量自体は毎年同じくらいです。
試験要領確認+読図(15分)
表題欄記入+配置確認(10分)
作図→寸法記入→幾何公差→粗さ記号→溶接記号→検図
のように大体の手順や時間配分は決まってきますので、あらかじめ検討しておきましょう。
時間が厳しい人は 予定時間を過ぎたら 次の手順に進むなど ある程度割り切ることも必要になるかもしれません。
本番を想定した練習を行う
最初のうちはあまり気にしなくても良いですが、練習が進むにつれ 本番を想定していきましょう。
手書きの場合、図面を書く紙はトレーシングペーパーですので 汚れやすかったり破けやすかったりします。
試験で提示される組立図も 1級ならA1の紙ですので 製図道具を含め 置き場を考えておきましょう。
本番はドラフター上で書きますので、立って描くか座って書くか、ドラフターを立てるか寝かすかなども気にしましょう。
また今の時代(R3年度)においては 感染症防止のため マスクを着用しての試験になる可能性も高いです。
その場合、消しクズやシャーペンの粉などを フーフーして飛ばせませんので注意です。
(トレーシングペーパーに書くので シャーペンの粉が大量に発生します。)
おわりに-なぜ製図がお勧めなのか
お疲れ様でした。
今回は 技能検定 機械製図の内容とポイントなどをお伝えしました。
図面とは モノづくりの根幹であり、製造業においては多くの人が図面に関わります。
機械加工や開発関係の業務をされている方は 図面に関わらない方が難しいくらいですし、
職場の管理や事務関係の方でも 形は違えど図面と関わることがおおいです。
機械加工をされる方からすると 図面は読めれば良い、と言われる方も居られるかも知れませんが、
図面は意思疎通のツールでもありますので、一度書く側の視点で勉強してみると理解が深まります。
自動化が進む現代でも 図面の読み書きについては腐ることが恐らくないので、
そういった視点からでも 私的に 技能検定において機械製図はお勧めの試験となっています。
受験はせず 1回書いてみるだけ と言うのでも十分勉強になる事と思います。
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!