お世話になります。
前回TWI-JI『仕事の教え方』の勉強方法について記事にしましたが、
今回はTWI-JIの考え方を活用し、特級技能検定の『作業指導』の科目を勉強してみましょうという内容です。
前回の記事の続きになります。
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【特級 技能検定】TWI-JI 仕事の教え方 について考える
お世話になります。 前回は 特級技能検定について 6ヵ月程度前からの勉強や動きについてお伝えしましたが、 今回は そのうちの1つ 『作業指導』の内、TWI-JIに関係するお話です。( 座談会メンバー ...
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記事の概要と注意点
TWI-JIの流れに沿って 特級技能検定の『作業指導』の 勉強の仕方を作っています。
ただし 『仕事の教え方』に対しての 『自主学習』のやり方ですので、実際の流れ通りにいかない部分も出てきます。
加えて 内容は管理人が 特に裏取りもなく考えたものですので あくまで参考程度でお願いします。
TWI-JI の 流れに沿って『作業指導』を勉強する
用意の仕方
自主学習という点で考えると 作業の分解と ものを用意するは 後回しになる事もあるかも知れません。
訓練予定表を作る
本来は指導者側が作りますが、今回は自分で勉強する計画を立てます。
試験までの 残りの日数に合わせて 現実的な計画を立てましょう。
過去に受験した人に聞いたり ネットで調べたりするのもいいかもしれませんが、基礎知識の差などもあるのでその点注意しましょう。
作業を分解する
自主学習なので ここは後回しになりそうです。
『仕事の教え方』第4段階 ③たびたび調べるあたりでしょうか。
すべてのものを用意する
勉強に必要なものを用意します。
参考書・過去問・ノートあたりでしょうか。
もの扱いするのはアレですが お友達や先輩などを用意するのもいいでしょう。
作業場を整備する
勉強する環境を用意します。自主勉強の場合、この辺りは個人差があるかも知れません。
必要なもの以外を排除する人もいれば 音楽や無駄に高級なソファーとかを用意する人もいいでしょう。
おしゃれな カフェに行った方が やる気が出る人もいるかもしれません
仕事の教え方
第1段階:習う準備をさせる
『動機付け』と言ったりもできますね。
①気楽にさせる
過度に緊張し過ぎたり、苦手意識を持ちすぎると 覚えが悪くなります。(個人の意見です)
苦手な方は 勉強する期間を長くもったり、「苦手だから勉強するんやで」くらいの感覚でいいと思います。
②何の作業をするか話す
今回の場合、『話す』というよりは『調べる』『確認する』になるでしょうか。
『作業指導』とはどんな科目などを知っておきましょう。
質問者様は TWIが苦手とのことでしたが 実技の作用指導は
・訓練ニーズの形
・教育訓練の三本柱
・態度指導の3段階
など色々あるので注意しましょう。結構それぞれが関係性を持っている場合があります。
参考書をパラパラめくったり、ネットで『TWI_仕事の教え方』と言った具合に調べてみましょう。
知り合いに 受験経験がある方がいれば 聞いてみるのもいいかと思います。
ただし この時点では あまり詳しく勉強する必要は無いと思います。あくまでどんなことを勉強するのか程度。
③その作業について知っている程度を確かめる
参考書で勉強する場合は 知っている用語 知らない用語がどれくらいあるかをザックリ確認しましょう。
検定の試験に向けての勉強ですので ここで過去問を1度解いてみるのがお勧めです。
現時点で どれくらい理解できているかがなんとなく分かります。
ただし 問題の出され方は 年によって違うので 簡単だった場合でも 油断はできません。
また 自分が普段どのような作業指導をしているかも思い返してみましょう。
普段の指導の仕方と 科目としての理論について違いを理解しておくと吉です。
④作業を覚えたい気持ちにさせる
ここは文字通りです。
勉強をする 動機づけや、やる気を自分で出します。
・合格して資格手当を貰いたい。
・勉強をして普段の仕事に活かしたい。
・承認欲求を満たしたい。
・普段偉そうにしている先輩にマウントを取りたい。
いろいろあるかと思います。
⑤正しい位置につかせる
本来は 作業が見やすい位置に立たせたり、 実際に作業をする目線に合わせたりする、みたいな感じですが 今回はあまり該当しないかもしれませんね。
しいて言うなら 過去問で 知っている程度を確かめる際に 実際の試験を想定して 同じような姿勢でやってみる とかでしょうか。
第2段階:作業を説明する
『提示』とも言ったりするかもしれません。
自分に自分で教えるという都合上 難しい所もあるかもしれません。
①主なステップを1つずつ言って聞かせ、やって見せ、書いて見せる
参考書などで内容を1つずつ学習しますが、自主勉強なので何とも言えませんね
『言って聞かせ』は『参考書を読んでみる』に置き換え、
『書いて見せる』は参考書の内容を より自分に分かり易い形で書いてみましょう。
作業指導の分野は 図とか実物が少ないので『書く』ところが少ないですね。
『やって見せる』は作業指導の内容を 人に教える体で喋ってみたりジェスチャーしてみたりしてもいいかもしれません。
(あまり人前ではやらない方がいいかもしれません)
②急所を強調する
今回の場合は まだ勉強する側ですので 急所と言われても難しいかもしれません。
第3段階・第4段階と合わせて考えていきましょう。
過去問を確認したり 受験経験者に話を聞いている人は よく出る・よく聞くところが 急所だと考えてみましょう。
(ただし 今回の場合、本当の急所かどうかは この時点ではわかりません)
③はっきりと、ぬかりなく、根気よく
用語などの うろ覚えを無くしましょう。
この手の勉強では いわゆる箇条書き的な内容を覚えていきがちですが その内容についての 背景なども覚えておくと良いです。
例
〇用意の仕方
→訓練予定表を作る
→作業を分解する
→すべてのものを用意する
→作業場を整備する
上記のように 箇条書き的に覚えるだけでなく、
『誰が・・何の作業を・・いつまでに』などを明確にするために訓練予定をつくる。
指導者が教える内容について 頭の中で 内容や順序や急所を確認するために 作業を分解する。
このような感じで覚えた方が 試験での対応力が上がる事と考えます。
過去問を見てみると 『仕事の教え方』の4段階が 色々な言葉に置き換えられている場合も多いので、
参考書を箇条書き的に覚えているだけでは 置き換えられている言葉が 『仕事の教え方』のどこに当たるか、わからなくなりがちです。
④理解する能力以上にしない
どうしても理解できないところは 一旦休憩を入れたり 最悪一旦飛ばしてもいいかと思います。
全体を学んだあとに 「なるほど、こういうことだったのか」と分かる場合もあります。
一旦飛ばす場合も 何処が理解できなかったか 後から見返して分かるようにしておきましょう。
個人的には 理解しにくくなったら 『用意の仕方:作業を分解する』の感じで わかってない内容について、内容を細かく分け1つずつ勉強するのがいいかと思います。(言葉にし辛いです・・・)
第3段階:やらせてみる
『適用』とも。
今回の場合は やらせてみる、というよりはやってみるになります。
①やらせてみて、間違いを直す
検定試験という事で やってみるのは過去問になります。
解いたあとは 解答を見て 間違いを直しましょう。
何処を間違えたか 後でわかるようにしておきます。
②やらせながら、作業を説明させる
今回の場合は次の③と合わせて、 間違っていた問題について『なぜ解答が正しいか』を確認しましょう
③もう一度やらせながら、急所を言わせる
同上、にはなりますが 第2段階の『急所を強調する』と合わせて ポイントを追加してみたり、
確認した急所通りになっているか確認意しましょう。
④わかったと わかるまで確かめる
参考書や過去問について、わかったとわかるまで確認します。
確認方法は 過去問を解いてみるのがいいとは思いますが、答えを覚えていたから解けた というパターンも多いので注意しましょう。
過去問をひたすらやる、というタイプの方で 問題の見た目が変わると間違えることが多い場合 、問題→答え で覚えている場合が多いです。
ということもあり、過去問の反復は 出題形式に慣れる という目的で行うのがいいかと思います。
出題形式に慣れていないから解けないのか、まだ理解できていないから解けないのかは 把握しておく必要があります。
第4段階:教えた後をみる
『適用』や『評価』とも。
本来の意味合いとは異なりますが、今回の場合は 過去問を漠然と繰り返さないように、
過去問を解くたびに『振り返り』や『過去問の研究』をしてみましょう。
①仕事につかせる
今回の場合は 第3段階と同じく 過去問になるかと思います。
②わからぬときに聞く人を決めておく
本来は 何かあったときに誰に聞けばいいか、その人は だいたい何処に居るか、どんな手段で聞くか(直接・電話・ブザーで呼ぶ など)決めておくこと。
今回の場合は 参考書で調べる、ネットで調べる、人に聞く など、分からないことを どのような手段で調べるかを決めておきましょう。
ネット等で調べる場合は 情報が無かったり、今回は自主勉強なので 人に聞く場合は 必ず返答が貰えるとも限らないので注意。
③たびたび調べる
今回は 調べるというよりは 過去問をやってみて 問題の傾向を研究する、とかになるかと思います。
作業指導は 問題文も長く(長い時はA4用紙で5ページ分とか)、ケーススタディっぽい感じで 問題も毎回違って見えますが、
解答の傾向はあったりします。身も蓋もないことを言うと『人にどう教えるか』でなく『仕事の教え方の理論』を問われています。
定型文的に考えると、
・今回のような『仕事の教え方』の4段階を順番に。
・OFF-JT(説明や面談)→OJT→評価の流れ。
・動機付け→提示→適用→評価。
・必要性の理解→方法の確認→習慣化
のように 虫食いとかの場合は特に このような順番に解答していくことになります。
④質問するようにしむける
質問しやすいような 環境や関係を作っておくこと。
今回は該当しないかと思います。
強いて言うなら、分からなかった問題や言葉を後で確認できるようにしておくことかなと。
⑤だんだん指導を減らしていく
今回は該当するか微妙です。
同じ問題を何回も間違っていないか確認しましょう。
何回も言いますが 答えを覚えてしまったから 正解だった という事が無いようにしましょう。
問題を忘れようにも 本当に忘れてしまったかの確認は行いようがないです。
おまけ-問題のみかた
お疲れさまでした。
今回は特級技能検定の『作業指導』について 勉強の仕方を考えていきました。
問題文が長くなりがちな科目なので、他の科目と違い 『長文に慣れる』という練習も必要になりますね。
個人的には 問題を1から読むのではなく、ざっくりと どんな問題文なのかを掴み、設問から確認していくのがお勧めだったりします。
設問の文章や 虫食い部分の選択肢には、問題のキーワードが入りがちなので、
まず、キーワードになりそうな部分を確認して、そのワードに注目しながら問題文を読む、みたいな感じがいいかなと思います。
今回は以上になります。
お読みいただきありがとうございました!