お試しで作ってみました。
注意
・過去問の解説ではなく 相当する知識を身に着けるのが目的です。
・説明部分は あくまで管理人の認識や言葉で行っていますのでご注意ください。
・内容は不定期で増やしていきます。
学習TOPへ
-
-
技能検定 機械加工 2級 学科の勉強会TOP
お試しで作ってみました。 注意 ・過去問の解説ではなく 相当のする知識を身に着けるのが目的です。 ・著作権への配慮のため 実際の問題や解答は 記載いたしません。(問題がある様でしたらお申 ...
続きを見る
このページの見方
『+クリックしてください』の部分に 質問形式で問題を出します。
質問・問題をクリックすると 説明文が表示されます。
『閉じる』をクリックすると 非表示になります。
間違えた問題だけ 表示したままにして 後で確認するのも良いかもしれません。(保存機能はありません)
熱処理・表面処理
+ 熱処理とは何か?
金属材料を 加熱・冷却し 形状を変化させることなく 材料の性質を変化させること。
特に炭素鋼をはじめとする 鋼材とは切っても切れない仲。
※ 形状を変化させることなく とは言いますが 歪みなど変形が起こってしまうことはあります。
+ 焼入れの やり方・目的は?
やり方:材料を 一定の温度まで加熱後 水や油などで 急冷する。
目的:材料を硬くする。
刀鍛冶の人が 真っ赤な刀身を「ジュッ」ってやってるのはこれ。
※ 急冷にも 冷却液に漬け込むパターンや 流水に潜らせるパターンなど 色々あります。
+ 焼き戻しのやり方・目的は?
やり方:焼入れを行った後 材料の変態点※を超えないように再度加熱し 冷却する。
目的:焼入れ後の材料は 硬く脆いので 粘り強さを与えるために行う。
低温焼き戻し(150~200℃)や高温焼き戻し(55~650℃)などやり方は様々。
ハイスとかを切削工具にロウ付けする際に厄介な要素になる事も。
※変態点:熱処理の際に 結晶構造が変化する温度みたいな感じ。
+ 焼きならしのやり方・目的は?
やり方:材料を変態点以上に再加熱し 空気中で徐冷する。
目的:材料の組織を均一化する。歪みや残留応力の除去。
焼準(しょうじゅん)とも呼ばれる。
組織を均一化=均す(ならす)。グランドの土を均す、みたいな感じで覚えています。
+ 焼きなましのやり方・目的は?
やり方:目的によって異なる
目的:材料を柔らかくする、応力を除去する、成分を均一化するなど 色々あります。
焼鈍(しょうどん)とも呼ばれます。
・完全焼きなまし ・応力除去焼きなまし ・拡散焼きなまし などやり方と目的は多数。
覚える際は 特に焼きならしと混ざりやすい。何だかんだコイツも成分の均一化が目的になることがあるのが特に厄介。
試験とかに出る時は 切削性をよくするため 材料を柔らかくする、みたいな感じなのが答えになり易い。
+ 調質とは何か?
広い意味では 『焼入れ焼き戻し』と同じ意味。
焼入れ後に 高温焼き戻しをする事を 指すことが多い。
+ サブゼロ処理とは何か?
焼入れ時に 水や油などの冷却液ではなく 0℃以下の寒剤を使用して 急冷をする処理。
寒剤は ドライアイス・炭酸ガス・液体窒素などを使う。
材料の硬度を上げる・硬度の均一化・経年劣化の防止 など色々な目的で行われる。
サブゼロ(0℃以下):大体『サブ○○』と言われると 『○○以下』という意味合いで使われる事が多い。
サブミクロンの精度:公差が1μmより小さい みたいな感じ。
おまけ-表面硬化処理
2級で出題されないとも言い切れませんが 1級以上で出題されるヤツです。
+ 火炎焼入れ
ガスバーナーなどで 材料表面に火炎を吹き付け、焼入れを行う。
ガス溶接などの設備があれば 比較的手軽に出来るものの 温度調節が難しい。
+ 高周波焼入れ
高周波誘導加熱※によって 金属表面を加熱し 焼入れを行う方法。
材料表面付近しか 焼きが入らないのがメリットでありデメリット。
※高周波誘導加熱:HIクッキングヒーターみたいな感じ
+ 浸炭焼入れ
材料表面に 炭素を浸み込ませ、表面のみを高炭素状態にして 焼入れ焼き戻しを行う事。
外は『カリッ』中は『フワッ』みたいな感じ。(高周波もそんな感じ)
+ 窒化処理
材料を加熱して そこに窒素原子を侵入させる。
材料内の色々な成分と結びついて 窒素化合物になる事で 材料の表面を硬くする。
ハイスじゃ削れないほど 硬くなったりします。
おまけ(金属)表面処理
+ めっき
材料の表面に 金属の薄膜を被せること。
錆びや劣化から守ったり 耐摩耗性を向上させたりするほかに 装飾目的で使用される事もある。(金メダルとか)
+ 塗装
材料表面を 塗料の膜で覆うこと。
こちらも防錆や 装飾が目的になる事が多い。
+ 黒染め(ホモ処理)
化学反応を使用し、主に鋼材の表面に酸化被膜を作り 錆びを防止する(とは言うがやらんよりはマシ な程度)
「黒いのって格好いいよね!」みたいな感じで処理される事もある。
処理前後で寸法が変わらないのが ポイントです。(と言っても1~2μmくらいは変わるので 機械加工士としてはどうなんや?って感じ)
自分でやる場合は酸洗い等 脱脂に注意。
+ クロメート処理
クロム塩酸を使った 化成処理のこと。
被膜の種類によって色々な色になります。が 個人的に一番有名なのは 水に浮いた油みたいな色。
+ エッチング
材料の表面を 科学的に腐食させることで 微小な凹凸を作る処理。
メッキや 化成処理の 下地にすることが多い。(密着力が向上する)
+ 化成処理
化学反応を利用して 材料の表面に被膜を作る処理。
メッキと ごっちゃになり易いが 材料の表面に被せるだけなのがメッキ、表面を化学変化で混ぜるのが化成処理 みたいな感じ。
遊〇王で言うと 融合と乗っかっただけ融合の違い。
+ アルマイト
アルミニウムに電気を流し 酸化被膜を形成する処理。
陽極酸化処理という事もある。
染料を使う事で 酸化被膜に着色ができる。