フライス盤作業 技能検定対策

技能検定 フライス盤の内容と練習時のポイントについての話

お世話になります。 きり彦です。

以前 技能検定:普通旋盤の 練習時のポイントについて記事にしたことがありますが、今回はそれのフライス盤verとなります。

技能検定 普通旋盤の内容と練習時のポイントについての話

お世話になります。 きり彦です。 さて今回は技能検定、普通旋盤1級・2級・3級 について概要と練習時のポイントなどを簡単にですがお話させていただきます。 細かい手順などは後日記事にしようと思っています ...

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3級についても 記載しておりますが 私は3級をスキップして 2級から受験しましたので 信頼性に欠けるかもしれません。

(まあ信頼性と言うと 他も怪しいのですが・・・)

旋盤の時と同じく単位作業ごとの 細かい所は後日 記事にしようかと思います。

それではよろしくお願いいたします。

今回の内容

・級別:作業内容

・練習時の ポイントなど

級別の作業内容について

フライス盤作業では 以下の図のような製品を 製作します(1級)

フライス一級

旋盤とは違い、円筒状ではなく 四角いブロックから 段を付けたり 溝を削ったり R(曲面)を加工したりして製作します。

旋盤でもそうですが 見慣れない方からすると かなり複雑な形状に見えるのではないでしょうか?

と言いますか、受験する人から見ても 結構複雑で、加工する向きを 間違えてしまった、という方も見かけます

そんなフライス盤作業でも 3級から見ていけば 覚える作業自体は 意外と少なかったりします

各級の作業内容

今回も 各級の内容を一覧にしました。

検定 フライス 内容

フライス盤作業についても 3級から作業内容が減っていくことはなく 単純にやることが増えていく感じになっています。

こうやって一覧にしてみると1級でも 15種類くらいの作業しかありませんし、こう配の加工やRの加工などは 側面加工・溝加工とあまり違いが無かったりします。

しかしながら フライス盤作業では 加工する手数が多く 特にワークの掴み替えに関しては 機械加工系の検定の中でもかなりの多さを誇ります

3級の時点で12回程度 ワークの掴み替えが発生し、この時点で旋盤1級の掴み替えの回数より多いです。

と言っても1回いっかいは旋盤の芯出しほどの煩わしさはないです。

この掴み替えなど、いわゆる段取りの部分が フライス盤では非常に重要になります。

級別:練習時のポイントなど

それでは級別のポイントについてザックリお話しします。

3級 基礎・基本をしっかりと

先ほども記述はしておりますが 私が3級を受けていないため あまり確かなことは言えませんが、

・フライス盤の操作や 手順の考え方について知る

・切削条件について理解する

・刃物の位置合わせや アップカット・ダウンカットについて理解する

他にもバックラッシュ(遊び)などありますが、こんな感じになるかと思います。結局このあたりを身に着けていないと 2級を受ける時に結構大変です。

測定のやり方や、狙った通りに寸法が出せるか、などもしっかり練習しておきましょう。

時間についても厳しいと思われる方も おられるかと思います。2級以降の説明でそのあたりに触れますので、興味があればお読み頂ければと思います。

2級 とにかく時間がキツイ・何なら1級より難しい説

2級になると加工箇所もかなり増えてきて とにかく時間がキツイ、と言われる方が増えてきます。

落ち着いて作業をすればミスをしないところでも 時間に追われてやらかしてしまう というパターンも多く見かけます。

普段は 1つ1つの寸法などをしっかり出しながら~ みたいな教え方をするのですが 、

フライスに限ってはとりあえず時間に入るようにしてみたら?ということも起こってしまいます。

練習時のポイントは、

・練習前後に作業の組み立てと振り返りを行う

・単位作業ごとに時間を測定しておく

・R(外)のやり方を決める

・やすり掛けは別途練習しておく

こんな感じです。

加工の際のポイントは別の記事にしますが、

2級独特のポイントとして 内側のR加工部分が 貫通していて 加工後に開く可能性があるため 荒加工の順番は検討が必要です。

六面体の途中で内Rの荒加工を挟んだ方がよいかもしれません。(時間があればですが)

外Rの加工は座標を計算し、それに基づき加工するやり方、ケガいて目視でやるやり方があるので自分に合った方を選びましょう。

1級 アリ溝のやり方・測定器の使い方を確実に

1級については 追加される加工要素を見ると 実質アリ溝が増えるだけなので 3級から2級ほどのレベルの差はないかな と感じます。

2級の内容に踏まえて以下を気を付けましょう。

・アリ溝の手順・条件

・各測定器・治具などの使い方

アリ溝はマイクロメータやノギスだけでは 測定ができないので 丸棒などを使って測定する必要があります。

また内Rの長さについても同様ですが こちらはノギスでもよいかもです。

おわりに

お疲れさまでした。

今回はフライス盤の検定における 練習のポイントについてお話ししました。

私が受験した感じでも 受験される方を見た感じでも 時間に余裕があるほど 合格しやすい傾向です。

時間短縮の方法などを 後日記事にしますので 興味がある方はそちらも ご覧いただければと思います。

 

今回は以上になります。

お読みいただきありがとうございました。

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